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時間をかけているわりに成績がよくないときの対策  2012年2月27日  No.1456
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 真面目な子で、言われたことを素直にやっているのに成績がふるわないという子がいます。勉強の時間はしっかり確保しているのに、それが成績に表れてこないのです。

 そういう子の勉強法は、特に算数・数学において、できている問題を何度も同じように解いているというやり方になっていることが多いようです。

 数学は計算という作業があるので、計算をしているときは一見勉強をしているように見えます。しかし、それは単なる作業の時間であって、勉強の時間ではありません。

 できるレベルの問題を何題解いても実力はつきません。できない問題を解法を見て理解し、何回か繰り返したあとにできるようになるから実力がついてくるのです。

 ところが、言われてみると当然のこのことが、子供本人はもちろん、親や先生も気づいていないことが多いのです。

 子供の立場で考えてみると、できなかった問題があった場合、だれに聞いていいかわからないということがいちばん大きいと思います。学校や塾の先生には、自分が個人的にできない問題をわざわざ聞きに行くというのは気が引けます。しかし、解法をいくら見てもわからないときはだれにもあります。

 そういうとき、やはり頼りになるのは父や母です。親はもう勉強の現役ではないので、中学生ぐらいの子供に数学の問題を聞かれても、すぐに答えることはできません。しかし、子供と一緒に解法を見て、どこがわからないのかを理解することはできます。

 親が考えてもわからない場合は、職場で数学の得意そうな人に聞いてみるといいのです。子供のころ数学が苦手だった親でも、年齢による理解力は、中学生時代よりもずっと高くなっています。そして、漠然と問題全体がわからないというのではなく、その解法のある部分から次の部分へ移るところがわからないということですから、聞かれた方もそれほど負担にはなりません。

 このようにして、子供がわからなかった問題を、親が一緒に見てあげるうちに、だんだんと親の方が子供よりも数学の勘が磨かれてきます。これは年の功です。

 子供の成績がふるわないときは、まず親がその問題を一緒に見て考えてあげることです。これは、数学だけではなく、英語でも国語でも同様です。一緒に解いてみることで、たとえそのときはうまく解けなくても、問題の焦点がはっきりしてくるのです。

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