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保護者からのアンケート 4(要望・質問)  2012年12月11日  No.1673
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 今年8月から10月にかけて言葉の森を始めた生徒の保護者の方を対象にアンケートをお願いしました。

 「言葉の森を受講してよかった点1」のあと、「2」と「3」の前に、「要望・質問」の方を先の掲載します。

 ▼が質問、●が回答です。


▼毎週ではなく、月2回などにしてほしい。

●月2回のようなペースですと、作文を書く習慣が定着せず結局長続きしません。ほかの通信講座では月2回や月1回のところがありますが、それは毎週の指導に対応できないという事情があるためだと思います。


▼目に見えて力がついているのかわからず、受講料が高いので長くは続けられない。学習塾より高いのでそれなりの成果を期待しているが、親にもわかる能力の指標がほしい。

●言葉の森の受講料は、ほかの作文通信講座と比べれば高くありません。ほかの通信講座の中には、回数が少ないために手頃な価格のように見えているところもあります。作文指導は、個人ごとのアドバイスが必要になるので、一斉指導のできる学習塾や、一律の答えがあるプリント学習とは性格が違うところがあります。

 作文の力がついたかどうかは、言葉の森の場合、森リンの点数でわかるようになっています。長く続けている子ほど、学年が上がるにつれて点数が上がっていきます。しかし、知識を身につける教科の勉強と違い、その上昇度は、平均で年間3ポイントぐらいです。

「作文の勉強も客観的なデータで」
https://www.mori7.com/index.php?e=1549

 この森リン点の推移がわかるように、言葉の森では、清書のときにできるだけ作文をパソコンで送信してくださるようにお願いしています。


▼「す○○」「ゆ○○」は何を意味しているのでしょうか。

●これらは先生のコードや生徒のコードです。


▼郵送物の意味がよくわからない。

▼HPがもう少し見やすくなればいいなと思います。

▼インターネットの表示がわかりやすいとありがたいです。

▼初めのころ、「学習の手引き」の見方がわからなくて困りました。週ごとのページの見方など、やるべきことがわからないと理解できなかったので、最初だけは「何をやるか」をまとめたものがほしかったです。

●言葉の森の教材とホームページは、30年という歴史があるために複雑になっているところがかなりあります。

 今後、これらをもっとシンプルにしていきたいと思います。

 わかりにくい点は、いつでもご遠慮なく事務局にお電話をしてお聞きください。


▼振替が土曜日にもできると助かります。

●土曜日は、朝9時から11時半までふりかえができます。


▼振替の授業も、できれば担当の先生にお願いしたいので、担当の先生の空き時間を公開してもらい、予約できるようになるともっと良いと思います。

▼できれば、休むときに同じ先生に指導してほしい。

●休んだときの振替の授業は、先生と生徒が個別に日時を約束する形にすると事務局で対応できないため、振替のお電話をいただいたときに担当できる先生が指導するようにしています。

 しかし、同じ先生にという要望は多いので、今後休講などの際は、担当の先生が音声を録音してウェブにアップするような形も検討していきたいと思っています。


▼名作や古典、詩などの暗唱も取り入れてほしい。

●音読や暗唱の自習は、暗唱する素材を覚えることに意味があるのではなく、暗唱するという学習を通して書く力や考える力をつけることに意味があります。

 言葉の森の暗唱の仕方を身につけると、同じ要領で、古典も詩も英文も暗唱することができるようになります。


▼要約の練習をさせてほしい。

 要約の練習は、小5から月2回の感想文の練習のときに行います。物事を構造的にとらえることのできる年齢が小学5年生からです。小学4年生は、その要約の前段階の練習として長文から文を三つ抜き書きするという練習をしていきます。

 要約の練習方法には、一段落ずつ短くまとめる方法や、文章の終わりの方の要点を中心にまとめる方法などがありますが、言葉の森の練習方法は、傍線を引きながら読み、大事なところを数か所選んでまとめるという方法です。

 試験などで出る要約の問題は、点数の差があまりつきませんからすばやくまとめることが大事です。そのために、要約の字数を見て何文ぐらいでまとめるかを決め(1文50字見当で)、消しゴムなどを使わずに一挙に書き上げる練習をしていくといいと思います。

 要約の練習を家庭で行う場合は、入試問題の文章などをもとに指定の字数でまとめる練習をします。要約の内容が元の文章に合っているかどうかを見るよりも、その要約の文章を読んで意味が通じるかどうかを見ていけば、家庭での練習も親の負担になりません。


▼長く書くのは抵抗がなくなってきたので、反対に短く端的に表現する練習を時々取り入れてほしい。

●確かに短くまとめることは大事です。昔は中学生の清書のときは短く書き直す練習をしていたことがありますが、今は特にそういうことはしていません。

 普段の練習の中で、それぞれの段落ごとの字数の目安を決めて書くようにすると、指定の字数で書く練習ができます。


▼感情を表現する名詞(怒り、不安、いらだち、ときめき……)などを教えてほしい。

●作文に使える語彙は、知識として知っているものではなく、ある文脈の中で何度か読んだことのあるものです。ですから、感情を表現する語彙は、感情を表現する場面の多い物語などを読むことによって身につきます。入試でそういう語彙が必要な場合は、入試問題集に載っている物語文を繰り返し読んでいくといいと思います。


▼毎回の電話指導の時間を早めに切り上げた方がよいのか気を遣ってしまいます。できればもう少しゆっくり先生との時間がほしいです。

●先生の電話指導の時間は10分となっていますから、7、8分で説明を終えることが多いです。次の生徒の準備があるので毎回長く話すことはできませんが、そのあとの時間に必要なことは保護者と話をすることができます。事前に「先生へのひとこと」欄などに相談事項などを書いておいてくだされば能率よく話ができると┗思います。


▼作文能力向上のため、本人には、厳しいことでもどんどんご指摘お願いします。

●作文は厳しい注意をすればみんな苦手になります。学校でも塾でも、初心者の先生ほど厳しい注意をして、かえって子供たちに作文を書けないようにしてしまいます。ですから、厳しい注意を受けたら、その先生は作文指導に慣れていないのだと思ってもいいと思います。

 作文力は、褒めることと、毎日の自習をつづけることでついてきます。言葉の森の作文指導は、項目と字数ができているかどうかで褒めていますから、家庭でもそれと同じ流れで褒めることを中心に見ていってください。


▼山のたよりの作文の評価が、提出した直近のものでないことが多いのが気になります。まあ、本人は、評価より、先生の言葉やイラストをそえた返却作文の方をよく見ていますのでいいのですが。

●例えば、月曜日に授業があった場合、書いた作文を火曜日の午前中にポストに投函すると、先生の手元に届くのが水曜日か木曜日になります。それを先生が金曜日のお昼ごろに評価を入れて送信し、それを金曜日に午後にプリントして発送するようになっています。郵便を利用する場合、この返却サイクルが最短の時間になりますので、場合によっては間に合わないことも出てきます。

 作文をスキャナで読み込みウェブにアップロードする形であれば、確実に翌週には評価が出ますので、そのやり方にしていただいていもいいと思います。

「学習の手引」手書きの作文をインターネットから送る方法
https://www.mori7.net/mori/gate.php#307


▼人を納得させる、根拠のある(説得力のある)意見、ものごとを論理的に説明する能力などを鍛える方法はありますか?

●意見を書く又は述べるという場合、表現する語彙がどれだけ身についているかということが大事です。

 子供たちの普段の会話は身近な話が多いですし、普段読む本も物語文のものが多いので、論理的な語意がなかなか身につきません。

 長文の音読と、その音読をもとにした保護者への説明と対話をすることで、説明と意見の語彙が育ってきます。


▼親子の対話は、母親の私が浅学の身なので内容のある話ができず、悩ましく思っています。

●対話は、子供の説明を聞いてあげるところから始めていくといいと思います。

 facebookの学年別予習室にそれぞれの週の対話のヒントなどを載せています。今後、こういうページをもっと利用しやすくしていく予定です。


▼作文を書く回数は増えてきたが、未完成のままファイルに保存されていくのが気になります。「もっとこうすれば長くなるのに……」「この言葉はおかしいぞ。」というような箇所をそのままにしていると、次回も同じような作文が出来上がり、成長しないのではないかと心配しています。清書の週で三つのうちの一つだけやり直すのですが、もっと短い時間で指導していただく方が本人もわかりやすいのではないかと思いました。学校でも毎日日記を提出していますが、誤字や変な文章へのコメントはなく、毎回同じような変てこな文章を書いています。

▼小学生のときに、ほとんど作文の指導を受けていないようです。(中学生になってそれがわかり、驚いています。)句読点の場所もわからないようです。先生は、毎回赤ペンで指導してくださいますが、なかなか改善されません。作文の基本的な書き方等の指導などしていただけると助かります。

●作文におかしい表記があった場合、指摘してすぐ直る子は、既に読む力が充分にある子です。すぐ直らない場合は、読む力がまだ充分に備わっていないためで、このときに何度も注意すると、直らないばかりか作文を書くことが更に苦手になっていきます。

 誤字や正しくない表記は、一応すべて指摘しますが、それは指摘したからと言ってすぐに直せるものではありません。毎日の長文の音読や暗唱、読書などを続けていく中で読む力をつけていくと、指摘したことがすぐに直るようになると考えていってください。

●原稿用紙の使い方については、中学生ぐらいになればすぐに直ります。

 作文の表記については、下記のページを参考にしてください。
https://www.mori7.net/gennkou.php

 読点の打ち方については、下記のページを参考にしてください。
https://www.mori7.com/index.php?e=802

233-0015 233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9063
 
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