国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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成績と学力と人間力の乖離  2013年6月7日  No.1836
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 今日のfacebook記事より。

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 センター試験が廃止の方向に向かい、年数回の到達度テストが行われるようになるそうです。
 何事もそうですが、ペーパー試験だけで評価しようとすると、対策がすぐに立てられるので、すぐに重箱の隅をつつくような試験になります。
 すると、そういう重箱の隅のつつき方のコツを知る人が高得点を取るようになります。(言葉の森のセンター試験国語対策などももちろんそうですが。)

 そうして、成績と学力がどんどんかけ離れたものになっていくのです。

 人生の大きなゴールは、いい仕事ができるかどうかです。いい大学に入れるかどうかではありません。
 自分の好きな熱中できることがあり、基礎学力がしっかりついていればいいのです。

 ところが、ペーパー試験で人間を評価するようになると、好きなことに熱中する時間は後回しにして、試験に出るところだけを勉強するようになります。
 もちろん、受験の直前にそういう勉強をすることは大事です。勝負に勝つための勉強というものあるからです。
 しかし、受験のはるか前からそういう勉強に取り組んでしまうと、成績だけはいいが学力の厚みがない人間になってしまいます。
 例えば、読書をするよりも、読書の時間を削って作者と作品を結びつける知識を覚えた子の方がいい成績になるようなものです。

 だから、今後の試験の方向は、ペーパー試験(到達度試験)は基礎学力をバランスよく測るだけのものにして、1点差を争うようなものにしないことです。
 そして、そのかわりに、小論文と口頭試問と人望を中心とした評価をするべきです。
 客観性には多少欠けますが、今のペーパー試験中心の選抜よりもずっと人間味のある、実態にあったものになるでしょう。

 これからの試験は、成績よりも人間力を中心としたものになっていくと思います。

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