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国語力の二つの段階――第一段階は理屈で理解、第二段階は音読で難読に慣れる
2015年9月10日
No.2413
国語の成績は、結構簡単に上がります。それは、読解の勉強の仕方にある一定のコツがあるからです。
ところが、そういう読解の仕方を、なぜか学校でも塾でも教えません。だから、国語は難しいと思ってしまう人が多いのです。
もちろん、簡単に上がると言っても、それなりに時間はかかります。しかし、理屈どおりにやっていけば、誰でも必ず国語の成績は上がるのです。
ところで、成績の上がり方には、二つの段階があります。今述べたのは「すぐ上がる」というのは、第一の段階の方です。
第一段階で上がるのは、解き方のコツを理解するからで、どちらかと言えば知識的な理解ですから成績が上がるのも早いのです。
しかし、第二の段階はそうではありません。第二段階の理解とは、知識的な理解ではなく思考的な理解だからです。
だから、難しい文章の内容を読み取ることができなければ、第二段階の国語の成績は上がりません。
受験というのは、差をつけるための試験です。そのため、解き方を知らないと解けないような問題を出すのです。
そして、それでもなお差をつけにくいときは、読み取りにくい難しい文章を出すのです。(悪文であることが多い)
どのくらい読み取りにくいかというと、誰が読んでも理解できないような文章です。それが、立派な私立大の国語の問題として出てくるのです。国立大では、そういうことはまずないようですが。
しかし、このような読み取りにくいというか読み取れない文章であっても、思考力のある生徒は、大きく自分なりに読み取ってしまいます。その差は、難しい語彙に慣れているかどうかです。
だから、もちろん第二段階の国語力にも、力の付け方というものがあります。それは、難しい文章を読み慣れることです。
しかし、これがまた大部分の生徒にとっては難しいことなのです。なぜ難しいかというと、苦しいわりにあてのない気がする勉強だからです。
そこで、言葉の森では、寺子屋オンエアの勉強の一環として、国語問題集読書の音読をビデオメッセージで先生に送ってもらうことにしました。
難しい文章を繰り返し読むために最もいい方法が音読だからです。
黙読では、理解できない文章は理解できないままです。だから、頭に入りません。
しかし、音読で読むと、理解できない文章が理解できないままであっても、頭に入るのです。そして、何度も繰り返し頭に入っていると、理解できるようになってきます。
音読は、必ずしもていねいに読む必要はありません。聞いてわかるぐらいであれば、早口でも小声でもかまいません。また、時間も問題集2ページ分ぐらいであれば3分で読めます。そんな短い時間でいいのです。
そのかわり大事なことは、毎日続けていくことです。
国語力の第二段階は、勉強としてというよりも、生活習慣としてやっていくことなのです。
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国語が苦手な子は、国語の問題を勘で解いています。
だから、「合ってた」とか「合ってなかった」で終わってしまうのです。
そして、「合ってなかった」というときも、その理由を知ろうとはしません。
そうではなく、国語は理詰めで解いていくのです。
そうすると、合っていなかったときは、なぜそうなのかと理由を聞くようになります。
すると、国語の成績は急に上がるようになるのです。
しかし、その上がる度合いは、その子の難読力の範囲までです。
難読力をつけるには、難しい本を読み慣れるしかありません。
そこで、音読が役に立つのです。
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