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マインドマップ風構成図の意義と方法(次に方法)  2008年11月22日  No.316
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マインドマップ風構成図


音声
2倍速

文章
 次は、具体的なマインドマップ風構成図の書き方の説明です。

 まず、準備するものは、紙と鉛筆です。普通は、作文用紙の裏か表を使い、筆記用具はシャーペンなどでいいでしょう。あるいは、5ミリ方眼罫のA4ルーズリーフを使い、カラーペンで書くということでもよいと思います。カラーペンを使うと、話題が変わったところで色分けができるので、あとで読みやすいからです。

 書き方は、最初にまず、目的を明確にします。作文ですから、目的というよりも、課題と考えておくとよいと思います。
 次に、その目的に応じた方法や条件を明確にしていきます。これも作文ですから、方法というよりも、項目と考えるとよいでしょう。
 そこで、マインドマップ風構成図の最初の書き方はこうなります。
====
1、課題
(1)……について
2、項目
(1)名言を入れる
(2)体験をもりこむ
……
====
 このような書き方です。人に見せるためのものではないので、自分なりにポイントがわかるように書いてあればそれで十分です。

 課題と項目がはっきりしたら、その下にマインドマップ風構成図を書きます。
 書き方で大事なことは三つあります。
 第一は、思いついたことを次々と書くということです。取捨選択する必要はありません。思いついたことを書く場合、単語よりも短文の方が見やすいと思います。しかし、ひと目では読めないような長い文にはしないというのがコツです。
 第二は、考えの流れがわかるように、短文どうしを矢印や線でつなげながら書いていくということです。
 第三に、カラーペンを使っている場合は、話題の変わるところで色分けをしておくとあとで見やすくなります。
 書き方を例示すると、こういう形です。
====
1、課題
(1)……について
2、項目
(1)名言を入れる
(2)体験をもりこむ
——————————
……。→……。
     ↓
……。←……。
 ↓   ↓
……。 ……。
……
====

 このような構成図を全部書き終えたら、全体を眺めてみます。眺めているうちに、どういう順序で書くかが決まってきます。
 そして、いったん書き始めたら、もう途中で立ち止まって考えないようにします。もし、書いている途中で考えそうになったら、マインドマップ風構成図に戻ってまた書き続ける、という書き方になります。マインドマップ風構成図を書いている段階で、考えることはもうすっかり終わっているということです。

 時間配分は、こんな感じです。
 1200字の作文を書く場合、これまでは速い人で60分ぐらいかかっていました。普通は90分から120分かかると思います。
 マインドマップ風構成図を書く時間は、5分から10分です。そして、構成図をもとにした作文は、20分から30分です。つまり、これまでの2倍から3倍のスピードで書けるということです。しかも、これまでの作文よりも構成がわかりやすく密度の濃い文章になることが多いでしょう。

 マインドマップ風構成図のあとに、音声入力で文章を書くようにすると、スピードはもっと速くなります。音声入力では、ICレコーダを使って、音声を1文ずつ録音していきます。1文ずつの録音なので、間違えた場合もその1文だけ訂正すればそれですみます。この書き方だと、マインドマップ風構成図が5分から10分、音声入力が5分ぐらいで書けます。つまり、これまでの作文の書き方の5倍から10倍速く書けるようになるということです。
 この音声入力の仕方は、また別の機会に説明します。

笑い
「このマインドマップ風構成図は、あまり細かいルールがないところがいいね」
「うん。ああせい、こうせいとは言わないんだ」
「ちょっとぐらい失敗しても、ドンマイということだね」
「そう。ドンマイマップとも言われてるんだ」
「まあ、プッ(笑)」


 この記事は、森川林のブログにも掲載されています。
http://ameblo.jp/kotomori/entry-10168057141.html

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