△ひとつ前の記事 どんな本を読むか。その前に読まない方がよさそうな本
▽ひとつ後の記事 東大推薦入試型の学力を育てる発表教育

 
「学力の経済学」の手前にあるもの  2018年5月21日  No.3313
 URLは、https://www.mori7.com/index.php?e=3313      



 「学力の経済学」(中室牧子著)の重要なポイントは、幼児期の教育が、その後の子どもたちが社会人になってからの学力や生活や年収に深く結びついているということです。
 そこで、幼児期の教育の経済的効果が極めて高いということが言われているのです。
 その裏づけとなっているものは、アメリカにおける教育実験とその後の長年にわたる調査という客観性のあるデータによるものです。

 ところで、私はこれを見て、子供たちに影響を与えたものは、幼少期における優れた先生による教育だけではなかったのではないかと思いました。
 それよりも、その先生が定期的に家庭に赴き保護者に子供たちの教育についてさまざまなアドバイスをしたことによる影響の方が大きいのではないかと思ったのです。

 定期的な家庭訪問によって、母親の子供に対するものの見方や接し方が変わったはずです。
 その点こそが、子供のその後の生き方や学力を決定したと思うのです。

 これは、教室に来ている子供たちの様子を見てもよく感じることです。
 学力も意欲もあり性格も明るく安定した子供たちに共通するのは、やは知的で謙虚でそして寛容な母親のように思います。
 父親の影響も、もちろんあります。その特徴は、やはり同じように知的で子供と話をするのが好きで、しかし躾については筋を通すような父親像です。

 だから、言葉の森が今おこなっている寺子屋オンラインの作文コースや発表学習コースも、その家庭の教育力というものを第一に考えた運営にしているのです。

 先生がよい授業を行うとか、よい教材で教えているとかいうことよりも、どんな先生がどんな教材を使っていても、それに取り組むときの家庭における両親の姿勢が子供たちの知性や人間性や創造性を育てていると思うからです。

 しかし、両親と子供だけの関係で、そういう知的な家庭文化を作るのは難しい面もあります。
 それは、親と子の間だけでは、創造的な勉強を続けるという緊張感を保つのが難しいことがあるからです。

 そこで、寺子屋オンラインに参加することによって、他の生徒の取り組みに刺激を受けながら、その子の興味と関心をもとにした創造的な勉強を親の協力によって行っていけるようにしたいと考えたのです。

 「学力の経済学」の経済は、幼児期の教育の効果というよりも、その手前にある家庭の教育力によるものだと思うからです。
 
 同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
子育て(117) 

 コメント欄

森川林 20180521  
 子供の学力を決定するものは、勉強よりもその手前にあるものです。
 例えば、小さいころから本を読む習慣をつけるとか、テレビを見る時間を決めておくとか、毎日の生活時間を決めておくとか、親のペースで勉強させすぎないとか、そういう些細に見えることを日常生活で続けていることが、その後の学力のもとになっているのです。
 だから、学校の成績などまだあまり関係ないように思える幼児期や小学校低学年のころからの家庭生活が、最も大事な基礎になっているのです。


nane 20180521  
 例えば、テレビを見る時間を決めるとか、食事のときはテレビを消すとか、あるいはテレビそのものを置かないとかいうことも子供が小学1年生のころなら、ひとことで簡単に実行できます。しかし子供が小学3、4年生になったあとでは、もうそういうことはほとんどできなくなります。だから、幼少期の家庭の文化作りが最も大切なのです。

コメントフォーム

「学力の経済学」の手前にあるもの 森川林 20180521 に対するコメント

▽コメントはここにお書きください。 お名前(ペンネーム):

 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。


■作文は対話のある通信教育で  ■公立中高一貫校の作文力  ■国語力がつく長文読解の作文 
  ■小1からの作文で学力と個性  ■帰国子女の国語力  ■言葉の森の作文通信がなぜよいか  ■作文講師資格講座 

受講案内の郵送(無料)をご希望の方は、こちらをごらんください。
(広告規定に基づく表示:受講案内の郵送を希望される方はご住所お名前などの送信が必要です)

電話通信の無料体験学習をご希望の方は、こちらをごらんください。
(無料体験学習をお申し込みの方に、勉強に役立つ小冊子をお送りします。)

Online作文教室 言葉の森 「特定商取引に関する法律」に基づく表示」 「プライバシーポリシー」