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昼の間に夜がある  2018年8月29日  No.3389
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 物事には良いも悪いもなく、ただ事実が淡々と生起するだけです。
 それをとらえる人間の側に、その事実を良いものの流れとして見るか、悪いものの流れとして見るかの違いがあるのです。

 人生は明るい昼で、時とき暗い夜があるが、それは明日の明るい昼のための準備に過ぎないと考える人もいれば、人生は夜で、時どき明るい昼が来るが、またすぐ夜になってしまうと考える人もいます。

 これを単なるものの考え方としてだけとらえることはできません。
 量子の世界では、人間の意識が事実に影響するということが明らかになっています。
 それはもちろんごく微小な存在のレベルでそうだということですが、世の中の動きのほんの一瞬のことに関して言えば、その一瞬の時間の向きを変えるのも人間の意識だと思います。

 物事には良い面も悪い面もありますが、良い面の方に目を向ければ良い面が次第に主要なリズムになり、悪い面に目を向ければ悪い面が主要なリズムになります。

 よく子供たちでじゃんけんをすると、「じゃんけん弱いんだよなあ」と言う子もいれば、「じゃんけんなら勝てそうだ」と言う子もいます。
 そういう考え方のちょっとした差が、次第にその子の人生のトーンを決めていくのです。

 ただし、人間は本来生きていること自体が、たくましく生きているということですから、どんなに弱気な子でも成長の過程でさまざまな困難に出会いそれを乗り越えていくと、次第に自分の力というものに自信がついてきます。

 しかし、そういう苦労をする前の準備段階として、親は子供にはできるだけ物事の明るい面を着目していくといいと教えておくといいのです。

 現在のニュースメディアは、暗い話を好んで流します。
 先日、キャンプに行ったときの子供たちの車中での会話を聞いていると、そういうマイナスのニュースの影響がきわめて大きいと感じました。
 事故とか犯罪とか災害とか、そういう話題がひっきりなしに出てくるのです。

 親は、くだらないニュースなどは子供に見せずに(笑)、親子で知的で前向きな話をするような時間を大切にしていくといいと思います。

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生き方(41) 

 コメント欄

森川林 20180829  
 人間には誰でも欠点がありますが、その欠点を直そうとすると、欠点がますます重要なものに思えてきます。欠点を直せばすべてうまくいくような気がしてくるのです。
 ところが、もし万一その欠点を直せたとしても、次の欠点が出てくるのが普通です。
 それよりも、今ある長所を伸ばしていけば、ほとんどの欠点はかえって人間味のあるエピソードぐらいになってくるのです。
 こういう肯定的な人生観を教えてくれるのが、いちばん身近にいる両親です。

nane 20180829  
 動物たちはみんな前向きです。
 飼っている犬や鳥たちを見ていると、彼らは、過去をふりかえったり、未来に恐れをいだいたり、自分の欠点を直そうとしたり、本当にしたいことがわからないなどと言ったりは、決してしません。みんな現在を充実して生きています。
 人間ももともとはそうなのです。ただそれだけでは際限なくだらしなくなる可能性があるから、少しだけ考える必要があるというだけなのです。
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