国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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中学生になったら作文の勉強  2019年3月9日  No.3617
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 受験が無事に済んだ生徒が、一応志望校に合格したが、国語の読解や記述が苦手だということがわかったから、中学生になったら言葉の森で勉強したいと言ってくることがあります。
 そういう生徒は上達が早いのです。
 なぜなら、本人が勉強したいという自覚を持って入ってくるからです。

 国語も作文も、理詰めの勉強であって(言葉の森の場合)、決して生まれつきのセンスを必要とするようなものではありません。
 中学生や高校生になると、その傾向が更にはっきりしてきます。
 だから、中学1年生で国語や作文が苦手だった生徒が、中学3年生になるころには、国語が得意になり、作文も普通よりずっと上手に書けるようになるのです。
 それは、国語も作文も、努力によって実力がつく勉強だからです。(言葉の森の場合)

 中学入試から大学入試まで、合否を左右する度合いの最も高い教科は算数数学です。
 それは、できる生徒とできない生徒の差が大きいからです。
 特に、入試によく出てくる図形の問題は、一種のパズルのようなもので、一度似た問題の解き方を習ったことのある人はすぐに解けるが、そうでない人はいくら考えても解けないという性質があります。
 だから、算数数学は点数の差が大きく出ますが、その差は、生徒の本当の実力である思考力の差ではありません。

 思考力は、難しい文章を読み、それを自分なりに考えることによってついてきます。
 そして、この難しい文章を読み取る力がつくのが、小学校高学年から中学生、高校生にかけてなのです。

 ところが、今の中学、高校では、難しい文章を読むような勉強をあまりしません。
 特に、中学の勉強は、知識を詰め込むような勉強の度合いがかなり増えます。
 だから、中学生は、詰め込み勉強の結果がテストに出たかどうかということに終始して、肝心の難しい本を読んだり考えたりという時間をなくしてしまう人が多くなるのです。

 しかし、もちろん将来必要になるのは、その思考力の方です。
 それは大学入試でも必要になりますが、それ以上に社会に出てからも必要になる本当の学力だからです。
 その思考力の基礎を作るのが、中学生からの意見文の練習です。

 これまで、言葉の森での作文の勉強は、講師との一対一の電話通信指導によって行われてきました。
 しかし、今は新たに寺子屋オンラインという少人数のクラスでの勉強ができるようになりました。
 中学生になって新しく作文の勉強を始めたいという人は、時間が合えばこのオンラインクラスに参加するといいと思います。

233-0015 233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9063
 
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中学生の勉强(21) 

 コメント欄

森川林 20190309  
 塾で勉強していたが、結局国語の成績は上がらなかったという人は多いと思います。
 それは、勉強法が問題集を解くようなものだったからです。
 問題集は解くものではなく読むものです。
 難しい文章を繰り返し読んで自分のものにし、その読む力の上に問題を理詰めに解く方法を身につけるものなのです。


nane 20190309  
 記述の勉強が苦手だったという人は、どういう勉強をしたらいいかわからなかったと思います。
 それは、今の記述の勉強が、ただ書かせるだけのもので、どう書けばよいか教えるものではなかったからです。
 記述の力をつけるためには、記述に絞って勉強するのではなく、作文というひとまとまりの文章を書く力をつける中で記述力をつけると考えていくとよいのです。

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