国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

これまでの全記事
勉強の基本は読み書き算盤だが、実は読み書き算盤を続けることがいちば難しい――それをカバーするのが自主学習クラス  2019年6月7日  No.3748
ホームページの記事は→3748

 寺子屋の基本は、読み書き算盤でした。
 「なんだ。簡単だ。毎日、読み書き算盤をしていればいいなら家でもできる」と思った人は、人間の心理をわかっていません。

 人間は、ロバではありません。ロバの耳になることはありますが。違うか。
 家庭で毎日同じことを続けるのは、人間にとってはきわめて難しいのです。

 湯川秀樹は、6歳のときから、祖父に四書五経の素読を教わりました。
 それは、きわめて退屈で苦痛の多いものでした。
 話によると、テキストには、同じように素読をさせられた兄たちの涙の跡も残っていたそうです。

 では、なぜその退屈で苦痛の多い素読が、江戸時代の寺子屋では日常の学習として行われていたのでしょうか。
 それは、子供たちがみんなで一緒に勉強していたからです。

 勉強の基本は独学です。
 一斉に教えてもらうことができるのは、みんなが同じようにレベルの低いときだけです。
 学年が上がり、それぞれの個性と得手不得手が出てきたら、ひとりで勉強する形でなければ能率のよい勉強はできません。
 その、ひとりで勉強することをみんなと一緒にやるのが自主学習クラスです。

 この自主学習クラスは、広がれば広がるほど、同じようなレベルの人が一緒に勉強できるようになります。
 しかし、そのためには、一緒に勉強できる人数を、全員の対話が可能な5、6人にとどめておく必要があります。
 ここで、インターネットテクノロジーが必要になります。
 古きよき日本の伝統を復活させるためには、新しい科学技術が必要なのです。


 自主学習クラスの体験の初日で、いろいろなことがわかりました。
 やはり、家庭で親子で勉強しているだけでは、勘違いしたやり方を続けていることも多いのです。

 そのやり方が習慣になると、あとからの軌道修正は、できなくはありませんが難しくなります。
 だから、子供がまだ小さくて、お母さんの言うことを素直に聞くような時期から、家庭での勉強の仕方を作っておく必要があるのです。

233-0015 233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9063
 
 同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
自主学習クラス(0) 勉強の仕方(119) 

 コメント欄

森川林 20190607  
 勉強はひとりでするのが基本ですが、同時に、人間は社会的動物です。
 猫は誰かが近くにいなくても幸せですが、犬は誰かが一緒にいなければ幸せにはなれません。
 人間も、誰からが一緒にいる中で、幸せな気持ちで、ひとりで勉強することが大事なのです。



nane 20190607  
 人間はブロイラーではありませんが、子供が小さいときは、ブロイラーのように扱うこともできます。
「これ、やりなさい」「はい」
「これ、やめなさい」「はい」
「あ、やっぱりやりなさい」「はい」
という感じです。
 しかし、人間の自我が発達してくると、本人の自主性を尊重しながらでなければ話は進みません。
 だから、まだ自我の発達していない小さい時期から、あらかじめ自主性の基盤となるよい習慣を作っておくことが大事なのです。

コメントフォーム

勉強の基本は読み書き算盤だが、実は読み書き算盤を続けることがいちば難しい――それをカバーするのが自主学習クラス 森川林 20190607 に対するコメント

▽コメントはここにお書きください。 お名前(ペンネーム):

 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。


 低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


受講案内の郵送(無料)をご希望の方は、こちらをごらんください。
(広告規定に基づく表示:受講案内の郵送を希望される方はご住所お名前などの送信が必要です)

電話通信の無料体験学習をご希望の方は、こちらをごらんください。
(無料体験学習をお申し込みの方に、勉強に役立つ小冊子をお送りします。)

Online作文教室 言葉の森 「特定商取引に関する法律」に基づく表示」 「プライバシーポリシー」