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日本も独自にChatGPTの開発を  2023年3月29日  No.4695
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●動画:https://youtu.be/84kq0RtwPGw

 日本ディープラーニング協会の講演で、東大大学院の松尾豊教授が、「大規模言語モデルを自ら開発するには、数百億円もあれば同じようなものが作れる」と述べていました。
 同じものを作るだけなら、もっと安くつくれるそうです。

 中国では、すでに独自にChatGPTと同じようなシステムを開発しています。
 それは、中国の国内だけの情報に限定したデータベースにするためです。

 ChatGPTのデータベースのほとんどは、英語圏の情報だと言われています。
 日本が、日本独自のデータベースを加味して、日本人が使える日本版ChatGPTを開発する必要があります。


 アメリカでは、ニューヨーク教育局が学校におけるChatGPTを禁止しました。
 日本でも、教育に携わる人の多くは、同じことを考えると思います。
 夏休みの宿題の読書感想文などは、ChatGPTでいくらでも作ってもらえるからです。

 しかし、問題は、ChatGPTにあるのではなく、ChatGPTで代替できるような教育をこれまで行ってきたことにあります。
 これからの教育は、ChatGPTの利用を制限する教育ではなく、ChatGPTを活用する教育になる必要があります。


 国語、算数数学、英語などの教科の勉強は、ChatGPTが個人の家庭教師がわりになります。
 先生が教える教育は、いずれ姿を消します。

 作文、プログラミング、創造発表の学習は、ChatGPTが生かせる分野です。
 創造的な学習を支えるツールとして、ChatGPTが活用できるからです。


 春期講習の創造発表クラスで、今年はディスカッションの講座を設けました。
 参加した中学生たちは、難しいテーマにも関わらず、それぞれ独自の意見を述べていました。
 ChatGPTは、こういうディスカッションの司会役としても、又は、もうひとりの参加者としても使えるようになります。

 人間が行うのは、知っている知識を披露することではなく、問題を発見し、新しい創造を生み出すことです。


 こういう将来の展望を考え、日本も早急にChatGPTと同じシステムを独自に開発する必要があると思います。

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