対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

これまでの全記事
学校の成績ではなく、社会に出てからの仕事で評価する文化を取り戻すことが大事――しかし、学校の成績は、オンライン少人数クラスの教育で簡単に改善できる――今日の教育問題を解決する道はオンライン5人クラスの教育  2023年11月17日  No.4850
ホームページの記事は→4850

ミニホテイアオイ

●動画:https://youtu.be/EJufJGfmmEY

 昔の世代の人たちの中には、学校に行くよりも社会に出て仕事を早く覚えた方がいいと考える人が数多くいました。

 法隆寺の宮大工として知られている西岡常一さんも、大学の工学部に進みたかったそうですが、そんなところに行っても何も身につかないといって止められたそうです。

 確かに、人生で大事なのは、社会に出て仕事をすることです。
 その準備として大学で勉強することはありますが、大学に行くことがゴールなのではありません。
 中には、西岡常一さんのように、大学に行くことがマイナスになるかもしれないという人もいるでしょう。

 しかし、今の社会は、大学がゴールになっている面が強いので、子供たちはそこで優越感を持ったり劣等感を持ったりしてしまいます。
 本来、能力を持った多くの子供たちが、不要な劣等感で勉強を避けるようになるのは、もったいないことです。

 学校の成績というものは、本気でがんばっても数ヶ月かけなければ成果は見えてきません。
 だから、ほとんどの子は、途中であきらめてしまいます。

 これが、今日の教育問題の背景にあります。

====
なぜ「無気力な生徒」が増えたのか…“低偏差値高校”から見える日本の教育の「大きな問題点」
https://gendai.media/articles/-/114206

「取り組まなくてはいけないのは、高校そのものの改革もありますが、まずは小中学校のほうでしょう。小中学校時代の教育を抜本的に変えていき、わからない分野を最低限理解できるまで丁寧に教えるという取り組みが必要です。

そのためには、1クラスあたりの人数を40人から半分の20人にする少人数クラス制を実施したり、教員の数を増やしたりすることが急務となります。もちろん、それでもすぐに解決できる問題ではないので、長期的な視座が必要となるでしょう。」
(児美川 孝一郎)
====

 「40人学級を20人学級にする」とか、「教育の数を増やす」とかいうことは、解決の方向のひとつですが、「すぐに解決できる問題ではない」ことは誰にでもわかります。

 この考え方の根底にある考えが、リアルな通学式の学校教育だからです。

 40人学級を20人学級にしても、それでは、全然少人数ではありません。
 1人の先生が、20人の生徒を個別に指導することはまずできません。

 トルストイは、「アンナ・カレーニナ」の中で、「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである」と書きました。

 成績のいい子はどれも似たものですから、集団一斉指導ができます。
 成績の悪い子はそれぞれに悪いのですから、個別指導でしか対応できません。

 リアルの通学式の教室で、成績が同じ分野で同じように悪い生徒を20人集めて一斉指導をするということは、理屈の上ではできますが、現実にはそういうことはありえません。

 しかし、オンライン教育であれば、全国から、同じ分野で同じように成績が悪い子を集めることはすぐにできます。

 逆に、成績のよい子に関しても、全国から、同じ分野で同じように成績がよい子を集めることもすぐにできます。

 だから、オンライン教育が、教育の根本的な改善の鍵なのです。
 これが、今、言葉の森が実践していることです。

 オンライン教育であっても、先生が一方的に講義をするような教え方ではなく、生徒一人ひとりが主体的に参加する教育にするためには、人数は5人以内に絞ることが必要です。

 では、そのための先生の数は多くなるかというと、そういうことはありません。
 オンライン教育であれば、先生は、数多くの5人クラスを持つことができるからです。

 言葉の森では、今、数百人の5人クラスの生徒を、数十人の講師がそれぞれに教えています。
 しかも、オンライン教育なので、生徒は自宅から受講し、講師は自宅から指導をしています。
 だから、生徒も講師も、日本全国(海外も含めて)から参加できます。

 しかも、5人以内のクラスですから、生徒どうしの交流があります。
 これが、未来の教育の方向です。


 現在、世の中にあるオンライン教育の多くは、リアルな通学式教育をただコピーしただけのものです。
 リアル教育の劣化コピーであるオンライン教育では、今日の教育問題は解決しません。

 教育関係者の多くが、このオンライン教育の可能性に気づいていないことが、今日の教育問題のひとつの大きな原因です。


 もちろん、言葉の森のオンライン教育は、まだ完成したものではありません。
 その理由は、同じレベルの生徒が5人集まるクラスを作るためには、母集団の数がまだ少ないからです。

 しかし、すでに、同じ学年で同じように優秀な生徒が5人集まるクラスもできています。
 このオンライン少人数クラスが広がれば、生徒たちの勉強は楽しくなり、先生の仕事も楽しくなり、今の日本にある教育問題のほとんどは解決すると思います。

233-0015 233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9063
 
 同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
教育論文化論(255) オンライン教育(0) 

 コメント欄
コメントフォーム

学校の成績ではなく、社会に出てからの仕事で評価する文化を取り戻すことが大事――しかし、学校の成績は、オンライン少人数クラスの教育で簡単に改善できる――今日の教育問題を解決する道はオンライン5人クラスの教育 森川林 20231117 に対するコメント

▽コメントはここにお書きください。 お名前(ペンネーム):

 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。


 国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

受講案内の郵送(無料)をご希望の方は、こちらをごらんください。
(広告規定に基づく表示:受講案内の郵送を希望される方はご住所お名前などの送信が必要です)

電話通信の無料体験学習をご希望の方は、こちらをごらんください。
(無料体験学習をお申し込みの方に、勉強に役立つ小冊子をお送りします。)

Online作文教室 言葉の森 「特定商取引に関する法律」に基づく表示」 「プライバシーポリシー」