国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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小学1、2年生の作文と親子の対話と題材作り。実際の体験を通して親子の対話をすることによって子供の語彙力は育つ。語彙力は考える力と同じ。語彙力の本やことわざの辞典で語彙力がつくわけではない  2024年2月2日  No.4959
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 小学1、2年生の作文は、自由な題名の課題です。
 この時期の子供たちは、書くこと自体が好きですから、何でも書きます。
 朝起きてから、学校に行って、勉強して遊んで、家に帰って夜寝るまで書くような作文です。

 このころの子供たちは、また、お喋りが好きです。
 どうでもいいようなことを延々と話します。

 作文も、そうです。
 どうでもいいことを延々と書くような作文が多いのです。


 そこで大事なことは、題材作りです。
 自由な題名ということで子供に任せておくと、いつも、学校でどんなことをしたとか、学童でこんなことをしたとかいう作文になることが多くなります。

 もちろん、それはそれでいいのです。
 しかし、ここで、親が工夫できることがあります。

 それが、題材作りです。
「今度、お母さんと一緒に、春の球根を買ってきて、植えてみようか」
とか、
「お父さんが休みの日に、一緒にカレーライスを作ってみようか」
とか、
「ベランダに、ミカンを置いて、どんな鳥が来るか見てみようか」
とか、ちょっとしたイベントを工夫するのです。

 そして、作文の授業のある日に、「今日、どんなこと書くの。この間のあのことを書いてもいいんじゃない」と水を向ければ、子供は喜んでその話を書きます。


 ここで大事なことは、書く内容に注文をつけないことです。
 子供は、往々にして、肝心なことを書く前の、どこに行ったというような準備のところを書くだけでくたびれて書き終えてしまうことがあります。

 しかし、親子で行ったイベントは、子供の心の中にしっかり残っています。
 だから、作文には、肝心なことが書かれていなくてもいいのです。


 この題材作りは、いくらでも工夫できます。
 わざわざどこかに出かけたり、お金をかけて工夫したりすることはありません。
 日常生活の延長で、ちょっとしたことをすればいいのです。

 子供は、親子の対話の中で、語彙力を増やします。
 親子で共通の話題を作り、話す機会を増やすと、子供の感想が長く書けるようになることが多いのです。

 よく、作文の結びを、「とてもたのしかったです。またやってみたいとおもいます。」というようなまとめ方で書く子がいますが、それは感想を書くための語彙が少ないからです。
 子供が自分らしい感想を書けるのは、親子の対話によって考える力がつくからです。

 小学1、2年生の時期は、あっという間に過ぎます。
 この時期を生かして、子供との対話の機会を増やすようにしていってください。

 そのための参考になる本が、今はいくつも出ています。
 アマゾンで、「子供 自然 図鑑」などと検索すると、親子で遊べる自然の本がいろいろ見つかります。

 子供にとって大事なことは、実際の経験と対話を通して学ぶことです。
 「語彙力図鑑」のような知識偏重の本を読むことで、語彙力が身につくわけではありません。
 実物を通して親子が対話をすることが大事なのです。

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