https://youtu.be/uHZ2SpeLbSM
内田樹(うちだいつき)さんと養老孟司(ようろうたけし)さんの対談がプレジデントオンラインに載っていました。
https://president.jp/articles/-/108060
二人で適当なことを脱線しながら喋っている対談なので、特に何も問題はないのですが、プレジデントオンラインのタイトルが「感想文ばかり書かせる日本の国語教育の罪」という意味不明の書き方をしているので、誤解する人がいるかもしれないために一言書いておくことにしました。
言葉の森の定義する文章の分類は、第一に事実文、第二に説明文、第三に意見文です。
事実文の中には情景を描写することを中心とした文章もあります。
自分の心情を中心とした書くことを中心とした文章もあります。
事実経過だけを正確に書こうとする事実文もあります。
どういう事実文になるかは、書く人の個性や好みが影響しています。
説明文というのは、言葉のとおり物事を説明することを中心とした文章です。
意見文というのは、小論文という言い方もできますが、ある主題を基にして構成を考えて書く文章です。
内田樹さんがこの対談の中で述べている「感想文」とその対極にある書き方として挙げている「叙景文」とは、いずれも事実文に属するものです。
この対談での「感想文」は心情を書くことを中心とした事実文、「叙景文」とは事実描写を中心とした事実文ということになります。
こういう文章の種類に関する定義が不明確なので、訳の分からない雑談のような対談になっているわけです。
内田樹さんは大学の授業でそれなりに文章を書かせる勉強をしようと思っていると思いますが、学生たちに心情中心の感想文ではなく、事実描写中心の叙景文を書かせて、どういう文章力または思考力の向上があるかというと、多分何もないと思います。
内田樹さんの文章練習の授業は多分、多分単なる思いつきで行っただけで、その結果を検証するものようなものではありません。
私は別に内田樹さんや養老孟司さんの雑談を否定しているわけではありませんが、プレジデントオンラインが適当な題名をつけているために、タイトルだけを見て誤解する人がいるかと思い、一言書いておきました。