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カンダタの話  2026年7月11日  No.5554
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https://youtu.be/6ZqOxGzw94Q

◆◆蜘蛛の糸とお釈迦様の願い
 
 1匹の蜘蛛を助けたことによって、お釈迦様がカンダタを地獄の血の池から救おうとしました。
 しかし、その細い蜘蛛の糸をのぼるカンダタのあとから、次々に血の池にいる人がのぼってくるのを見て、カンダタは叫びました。
「こら、罪人ども。この蜘蛛の糸はおれのものだぞ。お前たちは一体誰にきいて、のぼって来た。下りろ。下りろ。」
 すると、蜘蛛の糸はプツンと切れて、カンダタは再び血の池に落ちていったのです。

 お釈迦様は、いい世の中を作りたいと思っていたのです。
 いい世の中とは、自分のことと同じぐらい他人のことを考える人が暮らす世の中です。
 それはもちろん人だけではなく、あらゆる生き物に対してそういうことができる人です。
 そういう人が集まることによって、よりよい世の中が作られるからです。

◆◆先祖が考えるその人の可能性
 
 人は、必ずあの世に行きます。
 今のところ、そういう仕組みになっています。

 しかし、まだやるべきことがある人は、あの世に行く場面がやって来ても助けられることがあるようです。
 それはその人自身の可能性によってそうなるのではなく、その人の先祖が考えるその人の可能性によってそうなるのだと思います。

◆◆先祖に救われたと思う出来事
 
 私自身の先祖のことはよく知りませんが、その先祖が助けてくれたのではないかと思うことが何度かあります。

 ひとつは幼児期に、何かの理由で腸閉塞になったことです。
 父が病院に連れて行き、他の患者の後について並んでいると、ちょうど通りかかった看護婦さんが偶然私の顔色を見て、
「この子は列に並んで待っているのではなく、すぐに診察するように」
と言ってくれて、私は一命を取り留めたのだそうです。

 また、小学生の時、走ってくる京浜急行の電車の直前を走り抜けたことがあります。
 あれは、〇・何秒かの差で轢かれていた状態だったと思います。

 やはりまた、小学生のとき、海で泳いでいて、急に足が立たなくなったところまで行ってしまい、慌てて溺れそうになりました。
 自分の背丈よりも深い海底にやっと足が着いたので、思いっきりジャンプすると、かろうじて口のところまでが水の上に出ました。
 そのジャンプを何度か繰り返して、やっと足が着く岩の上に乗ることができたのです。
 その日、家から歩いて30分はかかる海に、わざわざ母親がやってきて、心配だから迎えに来たと言っていました。
 そんなことはこれまで一度もなかったので、多分、虫の知らせのようなものが伝わったのではないかと今は思います。

 以上は覚えていることだけですが、そのほかにも自分が覚えていない数々の危ない出来事があり、それを全て先祖が救ってくれたのだろうと今は思っています。

◆◆これからやるべき2つのこと
 
 だとすると、自分がこれからやるべきことは2つあります。

 ひとつは、自分を救ってくれた先祖の期待に応えて、世の中をより良くすることに自分の力を尽くすことです。
 それは1匹の蜘蛛を助けることでもいいのだと思います。

 そういえば、昔、家の階段にゴキブリが這っていたので、思わず手で掬って外に逃がしてやったことがあります。
 すると、遊びに来ていた、うちの小学生の子供の友達が「汚ねぇ」と言っていました。


 もうひとつは、自分が将来生まれてくる子孫を助けられるような、より良い人間になっていることです。

 共通しているのは、自分が世の中をより良くすることを心がけて実行するかどうかということです。

◆◆良いことを静かに実行し、悪いことを深く自覚する
 
 しかし、そのことを意識したり自慢したりすると、それは良いことではなくなってしまいます。
 良いことは、他の人に良いことをしていると思われないから良いことです。

 これは親鸞の悪人正機説の裏側にある真実です。
 悪いことをした人でも、その悪いことを深く自覚した人にとっては、それが悪いことではなくなります。

 良いことを静かに実行すること、悪いことを深く自覚すること。
 この2つが人間の生き方の基本になると思います。


 しかし、同時に私が思っていることは、人間は教訓のようなことを言うようになったらおしまいだということです。
 だから、この文章も自分のために書いたのですが、せっかくだから、アップロードしようと思ったのです。


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