国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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うそとホント しっぽ
フィクションとは、「事実により近づくために書かれる」が、ノンフィクションは事実の断片を拾い集めてつくる事実の断片である。
フィクションとは一体何がよいのか。事実ではなくても相手をへんに納得させる力がある例えば、前にこんなことがあった。夜になんだかハイテンション(?)になってどたどた騒いだり口笛を吹いたりしていると、母が怒って「夜に騒いでいるとヘビが出るよ。」と言った。私は怖くなってやめた。またある時には、ガムをかんでいちいちかみに包むのが面倒で飲み込んでしまったとき、母に見られた。「こらっ、ガムを飲み込むと夜にお腹の中にゴキブリが入ってくるよ。」「えっ!」このように、今考えると馬鹿らしい(母がだした例もそれを信じた私も)が、それには色々と注意すべきことや、大切なことが含まれているのだ。始めの例では、近所迷惑だから騒ぐな、後の例では粘り気の強いものを飲み込むと窒息するかもしれないから危険だよ、など。このようにいかにもありそうなことを並べると小さい子供にはわからない。それに、あのようにインパクトのある例だと頭に焼き付いて離れない。うそはうそでも「うそは方便」といったようなうそなのだ。
一方ノンフィクションとは何がよいのか。ノンフィクションとは事実に近い。同じドラマでも、フィクションとノンフィクションでは面白さは別として、フィクションは「どうせ本当のことじゃないから……。」という気持ちで見てしまうが、ノンフィクションは現実にあったということでどきどきしながら見ることができる。ノンフィクションはこういうことで、それを書いたひとや書かれたひとの気持ちや状況をリアルに表現できるので、それと近い気持ちになることができる。
フィクションとノンフィクション、それぞれ違った役割があったが、ここで最も重要なものは、真実を見極めることである。フィクションにせよノンフィクションにせよ、どちらも結局言いたいことは、真実についてである。フィクションは真実を抽象している。ノンフィクションはどうにかして真実に近いものを世間に伝えようとしている。その伝えようとしている真実を受けとめなければならないと思う。
講評 jun
力作ですね。事実ではなくても、事実をつきつけるより、相手の心を動かすことができるフィクション。その例がまたユニークです。ぐっと次元を下げて、身近なところからわかりやすい実例を挙げることができました。特に子供にとって、このようなフィクションは大きな影響力がありますね。
一方、人間は、何よりも現実にあった話に、より強く引きつけられるということも事実です。ノンフィクションは心に直接訴えかける力を持っていると言えるでしょう。
フィクションもノンフィクションもそれぞれに別の大きな役割があります。でも、志帆さんが書いてくれたように、どちらにしても、そこから見えてくる真実を私たちはしっかりと受けとめたいですね。
▲「真実を抽象している」→「真実を抽象化している」
☆ キーワードの「(笑)」と「名言」がありません。
どちらか一つが入っていれば表現項目も◎だったのですが……。^^;
「(笑)」は入れられそうなところが何ヶ所かありますよ。残念!
次回のテストでがんばってね!(^o^)丿
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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