低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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「ラレル」と「レル」 いふめ
ラレルは、四つの仕事を同時に受け持つ、じつに良く働く勤勉な助動詞である。もとより、これを助動詞とは認めず、接尾語とする説(時枝文法)もある。同時に、日本語にはもう一つ、複雑で面倒なものがあって、それが敬語である。しかもそれはただ複雑で面倒なものであるだけではなく、使い方を誤ると人間関係が壊れてしまう。
ラレルとレル印象も変わるし意味も全く違う。例えば「来ラレル」と「来レル」では「来ラレル」は正しい言い方だが、「来レル」は言いやすいが間違った言い方である。また言葉の間違いだけで一生を左右することもありうるかもしれない。特にラレルはつけるのが難しいので結構大変である。
しかし今我々が一般的に使っているのは、「ラレル」ではなく「レル」の方である。これは一般的に話す時「ラレル」と言うより同じ意味で「レル」と言った方が早いからである。もちろん僕も「レル」と言っていてめったに「ラレル」など言わない。このまま行くと将来は少し大変なことになってしなうかもしれない。(笑)
結局のところ「ラレル」も「レル」も両方うまく使い分ければいいのだ。「辞書のような人間になる事ではなく辞書をうまく使えるような人間なる事が勉強の目的である。」と言う名言がある。話す時は「レル」でもいいし自分より上の人には「ラレル」にすれば良い。そうやって使い分ければ別にそんなに難しい事ではない。
講評 jun
「来れる」、「見れる」などといった文法的には正しくない言い方はよく耳にしますね。文法的には正しくなくても、意味は十分に通じます。それどころかこの言い方が間違いであることに気づく人の方が少ないかもしれません。また、間違いを承知の上で使っている人もいるでしょう。 亮君もこのような言い方はよくしているようですね。(笑)でも、「このままいくと将来は少し大変なことになってしまうかもしれない。」と将来を心配をしているところが矛盾していておもしろい。結論としては、「レル」と「ラレル」を使い分ければよいという意見を書いてくれましたね。確かにそうかもしれませんが、使い分けるためにはどちらが正しい言い方かをきちんと認識することが大切ですね。▲「難しい事」→「難しいこと」 ひらがなで。
■「レル」、「ラレル」という言葉の話に限定して感想文を書いてくれましたが、言葉のことにとらわれず、もっと広い視野で書いた方が深い意見が書けたと思うよ。「正しいけれど便利でないもの」と「間違っているけれど便利なもの」との比較といった視点から書くこともできたね。
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