国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日2569 今日887 合計3500
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   The cool man has a hot spirit.   E34

 今、アジアの国々はそれぞれの道を歩いている。当時、先頭を全力疾走していた日本は少しくたびれ、未知の世界を前に立ち暮れているような風情である。一方、北朝群以外の国々は歩調をあわせ、同じ方向に向かって走りだした。それは日本が走ってきたと同じような道で、その功罪を知っている私は一定の危惧を禁じ得ないのである。あんまり速く走るとまわりの風景も見えないし、疲れて余裕もなくなってしまう。それに、物質的な満足など、人の喜びのほんの一部なのだ。今、世界が熱い! 特に途上国においては更に熱い。先進国であるアメリカも負けてはいない。しかし、日本は冷め気味となってしまっている。同じ先進国である日本が冷めてしまっていて良いのだろうか?
 そもそも、何で日本は冷め気味なのだろうか? 例えば途上国の人、日本人、アメリカ人が、同じ日本の大学に入ったとしよう。途上国の人は「自分がもっと勉強して、これからの国を背負っていくんだ! だあから一生懸命勉強しなきゃ!!!」という考えを持ち、日本人は「やっと大学に入れた〜。さぁ遊ぶぞぉ!」と、怠けてしまう。それに対してアメリカ人は「ココデ モットモット勉強シテ、アメリカデ新シイ企業ヲ起コスゾォ!」という熱い考えを持っている。その理由として考えられるのは、考え方の違いである。そもそも、途上国と先進国では考え方が違って当然である。しかし、アメリカとも違ってしまっている…。アメリカは“諦める”や“人にやってもらう”という考えをあまりしないのだろう。技術がどんなに進歩しても「自分がそこから更に進歩させて便利にする」という考えをもった人々の集まった国なのだ。日本も、明治維新の頃は熱く燃えていた。しかし、現代になり物が大量に普及し、便利になったので、それほど頑張らなくなってしまったのだ。要するにこれは“フロンティア”の違いである。“開拓する場所を供給されるか”ということなのだ。日本には、。いまいちこれが足りていないのだろう。
 では、どうしたら良いのだろう? その答えは簡単である。“フロンティア”を増やせば良いのだ。でも、これでは具体的な解決策となっていない。そこで私は“日本に明治維新の頃を思い出すようにする”という考えが浮かんだ。日本人も、技術を進歩させるには十分すぎるほどの能力は持っているのだ。ただ、アメリカ人と形が違うだけなのだ。いや、国の考え方が違うのだ。そもそも、アメリカという国や企業は、どんな小さな発見でも、その人の発見を発展させて大きな技術へと進歩させていく。それに大して日本の国や企業は、大きな発見をしないとそれを繁栄してもらえないのだ。歴史に残る発明家に日本人の名前が少ないのはそこにあるのではないだろういか?
 確かに、クールに生きる人はカッコイイ。しかし、クールな人ほど熱い魂を持っているものなのだ。私のように(笑)。日本にはそれがないのだ。これからの日本は“初心忘れるべからず”の精神で、物事に立ち向かって欲しい。“千里の道も一歩から”という諺があるように、どんなに小さな発見でも見逃すことなく、自分達の身に付けていくべきである。

   講評   jun

 日本人が今、冷めてしまっているのはなぜか。欧米に追いつけ、追い越せと必死になっていた日本は、もはや欧米と肩を並べるところにまで到達し、現状にある程度満足してしまっているようです。確かに生活は安定し、目の色を変えてまで取り組むべきことが見つからないのは事実でしょう。E34君の指摘するように、フロンティア精神が欠けていると言えますね。常に夢を持ち、新しいもの、何か刺激的なことを追い求めようとするアメリカ人とは対照的です。アメリカのように、どんなに小さな発見もそれが大きな技術へと発展する可能性を秘めているものとみなす方が人々のやる気をそぐこともないですよね。
 結びは、ユーモア表現を交えながらもE34君の主張をしっかりとまとめることができました。今回は、自作名言ではなく、諺を引用しましたね。日本人にはまだまだ使いきっていないパワーがあるはず。もう一度熱い思いをよみがえらせたいものですね。

                       

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)