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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   科学と親子   あめす

 人間は他の人間と自由にまじわることやまじわる相手をえらぶことができる。現代のように、都市化が進み、偶然性の高い社会では、ふと結ばれ、ふと消えてゆく一時的なものが多い。しかし、親子関係だけは、えらぶことができない。今なぜ親子が「問題」化してきたのか。変化する社会の中で親とこの経験がまったく異質化してしまったということが関係している。社会が進歩し、変化する限りこの落差は避けられない。子と親は違った存在になる。僕は、親子の間に違うことがいっぱいあっても、社会が進歩していくことは大切であると思う。
第一の理由に、社会の進歩がしてきたから今の世界がある。その中でも親と子が違うようになる原因は科学の進歩による物である。父母が子供の頃になかったものはたくさんあると言う。パソコン、携帯電話、ファンヒーター、CD、MD、FD、DVD、ビデオ、電子レンジ、オーブントースター、カラオケなどいろいろ無かった物が今はあるらしい。昔であった物は、黒電話、石油ストーブ、テープ、こたつ、クーラーはあったそうだ。僕が聞いた中でビックリしたのは、お風呂のことである。母が小さい頃はお風呂をまきで沸かしていたらしい。父の話を聞いて笑ってしまった物もある。洗濯機は洗濯してくれるだけで、脱水はしてくれないのであるという。だから自分で「ギュギュギュ〜ウ!」としぼらないといけないらしい。近所の家では洗濯板で洗濯をしていた家もあるとか。(笑)このような所から親子の違いが出てくるのである。しかしこれがあるからこそ自分達は楽して生きていけるのである。
第二の理由に、親と子では違いが出てくる。しかしこれから必要なのは子供の持っている新しい知識である。つまり科学が進歩している事を子供から親へ教えてあげればいいのである。これがあるからこそ親子が楽しい関係になるのではないかと思う。
科学が発達するのにつれて親とこの溝が広がるかもしれない。しかしそれを乗り切れるからこそ良いのである。「三つ子の魂百まで」というが親と子の考えることはやはり違うのである。

   講評   mika


雅貴くん、よく構成された意見文だね。「なぜ、そう思うか」、自分の意見を明確に述べることができた。また、第一の理由として「社会の進歩が大切さ」を、第二の理由として「親子のコミュニケーションの大切さ」を選んだところもおもしろい。一つのことを、多角的に捉えることができていた。
さて、作文に書いてくれたように、私たちを取り巻く環境は、日々めまぐるしく変化している。またこの変化の速度は、どんどん加速しているような気もする。便利になるのは良いけれど、人間というのは不思議なもので、自分の周りがどんどん変わっていくと、なんだか不安な気持ちになる。そして、何か変わらないもの(普遍的なもの)があると、安心するような気がするね。親子関係のあり方も、昔とは違う形にだんだん変化していくかもしれない。価値観ももちろん多様化してくる。だけど、「親と子」は、やはり心から信頼できる関係(これは普遍的なもの)でありたいと先生は思う。

(語句について)
★第一の理由2文目(言い回しの工夫)。
→親と子の意見が違うものになる原因は、科学の進歩からくる経験の質の違いが多い。ぐるっと部屋の中を見渡すだけでも、
・今はあるらしい。→目に留まる。(自分のこととして書く)
・ビックリ→特にビックリ(「特に」「一番」などの言葉を入れ、明確化)
・父の話を→また、父の話を(接続詞)
・してくれないのであるという。→してくれなかったのだという。(過去形に)
・これがあるからこそ→このような科学の進歩があればこそ(これを明確に)

★第二の理由1文目(言い回しの工夫)。
「第二の理由に、」の後に
「科学が進歩している事を子供から親へ教えてあげればいいのである。」を続けよう。

★漢字とひらがなの使い方。
物体以外の「もの」は、漢字「物」よりもひらがなに。
場所以外の「ところ」は、漢字「所」よりもひらがなに。
親とこの→親と子の(漢字に)

昔の電話 → 今の電話

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