創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

昨日2259 今日1397 合計6269
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   人間は他の人間と   クリリン

   人間は他の人間と
 人間は他の人間と自由に交わることができる。あるいは、交わる相手を自由に選ぶことができる。これはある意味では自由であり、別の意味では偶然である。現代のように、都市化が進み、偶然性の高い社会では、人間関係は、ふと結ばれ、ふと消えてゆく一時的なものであることが多い。このような人間関係では「ごぶさた」がゆるされるのである。しかし、そのような人間関係の中で血縁の関係、とりわけ親子の関係が例外である。友人、隣人、夫婦は「えらべる」が、親子は「えらべない」。人が生まれた瞬間に、親子の関係は宿命的にあたえられてしまっている。その親子は、人間にとって、のっぴきならない関係なのだ。しかし最近、親子と言う関係が問題化してきた。変化する社会の中で親と子の経験がまったく異質化してしまったのだ。育児方法がひと時代前とすっかり変わってしまった。乳児経験の段階から、親子の間には、大きな落差が作られているのだ。完全な保護者・教育者としての親と、完全な被保護者・生徒としての子、と言う安定した関係はぐらつき、親子の間には一種の緊張関係が生まれていく、と筆者は述べている。わたしは、古い時代のように、親子が同じような生き方をしているために断絶のない安定した社会もよいかもしれないが、たとえ親子の断絶があっても、社会が進歩した方がよいと思う。
 第一の理由に、環境問題など、社会の進歩が必要とされる分野はこれからますます増えてくるからだ。世の中ではなくて、すごく身近な話に持ってくる。例えば、環境破壊について調べているとする。インターネットを使えば、最新の情報がすぐ手に入る。しかし、もし親がウイルスが出るから使ってはいけないと言ったとする。すると、本でしか調べる方法がなくなる。ただ、本は発行するのに時間がかかり、新しい情報を入手するのは困難になる。結局、あまり新しくない情報しか手に入れられず、大げさに言えば、時代の波に乗り遅れてしまうことだってあるのだ。
 第二の理由に、社会の進歩がなければ、外国(先進国)についていけなくなってしまうからだ。例えば、言語についてだ。「レストランで、水のことをウォーターと言う」という言葉があるように、日本の中で外国の言語を日常的に使うことが多くなってきている。このような時、頭が固い親だったら、なじめないだろう。そして、外国の文化を受け入れようとしないと思う。そのような人ばかりになってしまったら、外国の文化を取り入れず、新しい文化も受け入れようとしないのだから、すごく古臭い国になってしまう。そして、先進国から大きく突き放されてしまうかもしれない。
 確かに、伝統的な社会にもよい点はあると思う。しかし、「脱皮できない蛇は滅びる」という言葉のように新しくなっていく時代についていくことが大切なのだ。やはり、伝統的な社会よりも、親子の断絶があっても、社会が進歩したほうがよいと思う。

   講評   koni


 クリリンさん、全項目に◎がつきましたね。また、1192字とは長く書くことができましたね。大変よくできました!!

 第一段落の要約部分は難しかったと思いますが、よくできましたね。書き出しの意見もしっかり書くことができました。

 第二段落では【理由一】を書くことができましたね。「環境問題など」と具体的な問題を挙げたところがとてもいいですよ。「世の中ではなくて、すごく身近な話に持ってくる。」という文は?? クリリンさんの中で言いたいことがたくさんあるんだね。少し言い方を変えてみると伝わってくるかもしれない。インターネットは本当に便利だよね。世界各国の情報が簡単に手に入るんだもんね。例えば、こんなことを調べたと具体的に書いてみるとなおいいよ。先生は夏休みの予定をたてるときに役にたったよ。JRの時刻表もすぐでてくるし、乗り継ぎもていねいに書いているし、宿の情報もたくさんあったよ。旅行会社に行く手間もいらなかった。

 第三段落では【理由二】を書くことができましたね。たとえばと具体的に「水」の話を書いたところが特にいいですね。

 第四段落では名言の引用をして是非の主題でまとめることができましたね。「伝統的な社会でもよい点はある」という反対意見の理解もできましたね。

 クリリンさん、夏休みはどうですか。毎日暑いですね。私は今、「白い犬とワルツを」という本を読んでいます。クリリンさんは読書感想文の宿題が大変そうですね。頑張ってね。



 

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)