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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   声をかけられるまで   日本太郎

 ユージーンは東京とちがって、街自体がそれほど大きくなく、生活のりズムがゆったりしているせいもあるだろう、見知らぬ人どうしでも、道ですれちがうと、「ハロー」とあいさつし、バス停に車椅子の乗客がいれば、乗り込むまであたりまえのように待っている。ユージーンは、街のなかに障害者がいることで、人の流れが変わらない街だった。
 アパートを貸す者と借りる者の「大人」と「大人」の関係があった。むろん、日本で私が「大人」扱いされないわけではない。しかし車椅子を押す人が後ろにいるだけで、大人と子どものワンセットになってしまうこともある。
 確かに、障害者を助けてあげることも大切だ。しかし、自分の力で苦境に直面したいと言うことも人間の当然の権利だ。だから大事なことは、声をかけられるまでは何もせずにいればいいのではないかと思った。

   講評   sato

要約の中で、「ユージーンは、街のなかに障害者がいることで、人の流れが変わらない街だった。」という部分を取り上げていますが、この部分はある意味で象徴的な一文だと思いました。手助けをする人も自然、障害者も人々にとけ込んでいるのでしょうね。日本ではだいぶよくなったと思いますが、まだまだ障害者の人を特別な目で見る人も多いし、手助けする場合にも、人の目とか気にならないと言ったら嘘になると思います。でも、レーナ・マリナさんという歌手の人は思い障害を抱えながら、水泳もできるし、車の運転もできて、なんでも挑戦していく姿に驚かされた事があります。親御さんでさえ、距離をおいて見守っているのです。木越君の言う「人間の当然の権利」を本人も周囲の人も、よく理解しているのでしょうね。「声をかけられるまでは何もせずにいればいいのではないかと思った。」という意見を実行するのは大変かもしれませんが(手助けしてしまった方が簡単)、じっと見守り、もしも求められたら誠心誠意手助けするということですね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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