創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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手助けをすることについて ルフィ
「この問題分からないから教えて〜。」数学の自習の時間に良く見られる風景である。僕もたのまれて解き方を教えたのだが、答えをそのまま教えている人がいた。その時に、「教えることはその人のためになるのだろうか」と思った。自分で問題を解いたほうが達成感を味わえるが、分からないで悩んでいても仕方がないとも思う。はたして、手助けは良いのだろうか。
桃太郎の鬼退治は、犬・猿・きじの手助けがなくては逆に返り討ちにあってしまったであろう。山分けなんてまっぴらだと意気揚々鬼が島へ乗り込んだ桃太郎を、その後見た人はいない・・・。(笑)とならなかったのは、犬・猿・きじという頼もしい仲間の手助けがあったからであろう。だから手助けは必要だ。
しかし、手助けには良くない面もある。例えば美術で好きな絵を書きなさいといわれたとする。そこで構成を練っている最中に、おせっかいな友達が「ねぇねぇあそこにある富士山を書いて見ない?」といってきた。あぁそれもいいなと思ったが最後、あなたの作品は自由ではなくその人の巧みな言葉の呪縛に縛られてしまう(爆)手助けも、悪影響を及ぼすことがある。
手助けをすること、しないことどちらにも利点はある。しかし、大事なことはやりすぎないこと、本当にその人が求めているかを良く考えることだ。冒頭の数学の問題も、あと一歩の所でここはこうだよなんていわれたら、卓袱台を返しかえしたくなるかもしれない(笑)そんなことをされると、教えたほうも気分が良くない。「やさしさが、性格の弱さであってはならない」という名言があるように、手助けが相手に迷惑をかけてはならないのだ。お互いが気持ちよく暮らせるような思いやりのある社会にしていきたい。そのひとつとして、手助けがあるのだと思う。
講評 tune
清書らしくよくまとまりましたね。論理的かつ、ユーモアたっぷりです。特に、会話から始まる出だし、生き生きとして、インパクトがありますよ!ちょっとくだけた感じが、いいですね〜。
この調子でがんばってください!
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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