国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   創造と過程   との

創造することはこの世で最も楽しいことだと思う。自分が自分のオリジナルで創る、そしてできた感動は自分だけでなく他人にも湧き出るのだから、より楽しさが増す。
 だがその前にプロセスというものがある。勿論創造しているときではなくその為に必要な知識ないし身体能力などをえるときだ。飽くまで私の感覚としてはその時の事を努力と言い、そして一番辛い時だと私は思う。
 例えば知識について着目してみよう。知識とは概念的なものを頭の中に挿入するものであるのでそれまであった同じジャンルの自分の中の常識(偏見含む)が新たに入ったそれによって更新されることを自ら進んで受け入れられるだろうか?それはどんなにポジティブに考えていても、本能的に自分を否定されるという恐怖から逃れるために前に進むことには少なくとも躊躇いがあるはずだ。そしてそれが知識の吸収を遅延させてしまい果てまた落伍させてしまうかもしれない。そしてそれを乗り切るために勇気に似た心を持たなければならない。だがこれは自分を押し殺すことに必ずしも類似はしていなくない。そうなれば自分を表現すること=創造することと矛盾が生まれてしまう。それは目指しているものと現実に逆境があって非常に嫌な事だ。だがそれにも動じない、結果を望む夢や段階が増えていくごとに結果へと近づく高揚感、そんな心を持ち続けることによってようやく望んだものに辿り着けるのだと思う。始めはいつも失敗である。だがその度に一歩ずつ進んでいくのだろう。それを世間では努力とも言うし逆境を乗り越えるとも言うがそれを私は人生そのものだと信仰する。
 人生とは喜怒哀楽どれかに必ず当てはまりそれを繰り返している。だから自分の中で最高に思えていたことも、感動したことも、糠喜びや妄想に過ぎなかったことになってしまう。すなわち人は自分の足りない領域を補完する言わば減点方式ではなく、どこにもいける無限の道を進んでいる。まるで虚空を掴む手のようだが私は糠喜びでも大きく楽しめる糠喜びになりたいと思う。

   講評   sato

課題文を読んで人それぞれ、いろいろなテーマを設定するわけですが、川村君はいつも「深いなぁ」と思わされます。また、楽して結果を得たい風潮の中で、しっかり地面に足のついた考え方をしているところが、説得力を生み出していると思いました。「その前にプロセスというものがある。勿論創造しているときではなくその為に必要な知識ないし身体能力などをえるときだ。飽くまで私の感覚としてはその時の事を努力と言い、そして一番辛い時だと私は思う。」のところもそうです。第三段落で「知識」に着目して絞ったのも、わかりやすかったですね。そして、ここで書いている内容はとても独自性に富んでいます。それでいて冷静です。だから、筋が通っていて読み手にもわかりにくくならないのでしょう。「表現」でもピックアップしましたが、「始めはいつも…人生そのもの…」のところは、私もいろいろ当てはまる(乗り越えられなかった事も多々あるけれど)ようで、印象に残りました。最後の段落。これも「表現」でとりあげる候補でした。減点方式ではなく、というのはいい指摘だと思います。減点方式でマイナス思考に陥った反省もあるので、この結論にあるような前向きかつポジティブな姿勢は、とてもすばらしいと感じました。躊躇い→戸惑い?果てまた→はたまた?異論があったら電話の時に聞かせてね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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