国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   痛かった思い出   くま吉

   痛かった思い出
 私は4年生の時に骨折したことがある。登り棒で“レモン”という遊びをしていた時に高く飛びすぎて、着地のタイミングがあわなかったのだ。ずるずる・・…。
足が下がっていって、ドン! 手を思いっきりついてしまった。
「いった〜〜い〜。」
その日は朝会があった。私は、右手を抑えながら顔をしかめて一緒に“レモン”をやっていた友達に付き添われて朝会の列に並んだ。朝会が終わると“レモン”をやっていた友達がよって来て
「大丈夫?」
「痛くない?」
と口々に言う。私は、むりに笑って痛いほうの右手を振りながら
「ほらね。」
と見せた。しかし、振り回したら手だけではなく、腕のほうまで激痛が走った。すこし顔をしかめた。だが友達は気づかなかったようだ。その後、先生に断ってから保健室へ行ってシップを貼ってもらった。捻挫だろうということになった。
 その日は、陸上記録会だった。私は、走り幅跳びとリレーに参加した。そして、もうすぐ音楽会のため、小太鼓に選ばれていた私は、だらしない音になりながらも練習に参加した。さらに12月のピアノの発表会のため、幼稚園の子の連弾の相手もしなければならなかった。母は
「左手を使ういい練習になる。」
と言っていたが、かろうじて右手でできるので左手を使うのはやめた。右手は、痛い時もありそうでない時もあり1週間がたった。
 なかなか痛みが取れないのでとうとう病院へ行った。お医者さんは、レントゲンをよーく見た後、捻挫骨折と言った。捻挫骨折と言うのは、まだやわらかい骨が折れてしまうのではなく、曲がってしまうらしい。全治2週間だった。ギブスをつけてもらい、ぜったい動かしてはダメといわれた。餅は餅屋と言うくらいだから捻挫と勝手に決めないで早くお医者さんに行けば良かったと思った。
 音楽会にもピアノの発表会にも何とか間に合ってギブスが取れた。私は、こんなにいたい思いをしたのに、母は学校からも私の保険からもお金がおりてうれしかったようだ(笑)。
 前にテレビで痛みを感じない子供のことを見た。その子は痛みを感じることができないので2階から飛び降りて骨折しても歩こうとしたり、歯を抜いて口が血だらけになっているのに笑っていた。この子の場合は、病気なので仕方がない。だから人間にとって痛みを感じるということは、身を守るために大切なことなのだと思う。

   講評   nara


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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