創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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心の痛み さおりんご
「大丈夫ですか?もしよかったら席かわりますけれど。」
ここはバスの中。私の目の前には、おなかを抱えながらチラチラとこちらを見る若い女性がいた。とても痛そうで、すぐ変わってあげようと思った。私が言うと、その女性は何も言わずに座った。その時私の心の中は、席を譲ったという優越感と満足感でいっぱいで、その女性が無言で座ったことなどあまり気にならなかった。
しかし!
その瞬間私は、谷底に落とされたような気がした。
なぜかというと、その女性は席に座った直後、すぐに足を組んで
雑誌を読み始めたからだ。そう、つまりその女性のおなかを抱える様子は、演技だったのだ。その事がわかったとき、とても腹が立ち声を張り上げたくなるほどだった。
けれども、私は思う。若い女性が私と同じ立場になったら、きっと私の気持ちもわかってくれるだろう。それに、本当に体の不自由な人や疲れている人がいたときに、うそだとおもってしまうではないか。
今回のことから、人は外見で判断してはいけないということがわかった。けれども、世の中には悪い人がたくさんいるわけではない。この人はいい人、悪い人と決めるのではなく、やはり人を見極める力が必要だと思う。そして、このようなことをする人にはきっと天罰が下ると思う。
講評 nara
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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