創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   みなさんには、まだ字を(感想)   くま吉

   みなさんには、まだ字を(感想)
 字の読めない子供のころに読んだ本は、もどかしい興奮がある。兄の本で、「漫画の書き方」というのを見ていました。それにはいろんな人があり、もようがありました。そのなかで一番いんしょうに残っているのは人の足あとにマッシュルームを横にしたかんじのものをつけた絵だ。あざやかにその時のことを思い出せる。そして「ここにある字が読めたらなあ」と思う。下手な手品は一方からしか見られないが、魔法はどこから見ても魔法。人によってみかたがちがうがすべて正解。でも、今あの本があっても、あのときほどこうふんしないだろう。それとはぎゃくに、理解できない書にあたると幼児にもどったようにもどかしくなる。それも1つの本の楽しみ方。
 私はその時3年生だったがそのような思いをしたことがある。その時読んだ本は、ハリーポッターだ。1ページ読むだけなのにとても細かい字で、読むのにとても苦労したことを覚えている。その理由はやはり読めない漢字だった。ハリーには難しい漢字にはふりがなが振ってあるのだが、それでも漢字が読めずページが進まないのはうずうずする(笑)。しかしいろいろ漢字を当てはめるのもおもしろい。例えば嬉しいというのを、喜ばしいと読んでしまったこともある。送り仮名も違うのに……(笑)。しかしそうやって読んでもおもしろい。私はハリーポッターを読んでからもっと細かい字の本や、ページ数があるのもいっぱい読むようになった。千里の道も一歩からと言うが、本を読むことでは私にとってはハリーが一歩だったのだと思う。
 この本は母と交代で読んでいたのだが、母はカタカナが読みづらいといっていた。ヴォルデモ−トやミネルバ・マクゴナガルなどいつもつっかえていた。なぜ読み間違えるのかと聞いたら、英語らしくないし、耳慣れない言葉だからと言う答えが返ってきた。私もそういうときがあった。カタカナなんてとっくのとうに知っているのにつっかえてしまうのだ。ひらがなでもあった(笑)。
 前にも書いたが、ハリーポッターを読んでからずいぶん本に対する感じが変わったと思う。以前はただ字が連なっているだけのつまらないものだと思っていたが、今は違う。想像ができ、ストーリー展開が楽しめて夢中になれるものなのだ。本がなければ、今のような想像力は私にはなかっただろう。
 人間にとって本とは、想像力を高めてくれて自分にあった世界に入りこませてくれるものだと思う。

   講評   nara


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