国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   相対か絶対か   日本太郎

 視覚系は、光を介して物の形を認知する。形は触ってもわかるから、視覚だけが形の担い手ではない。さらに、聴覚も形の認識にまったく無関係とはいえない。
 目はたいへん有効な感覚器だが、あまりに有効なので、有効でない点に、あんがい気づかないことがある。たとえば、物の大きさがわからない。
 僕は、相対的な見方も、絶対的な見方も、どちらも大切だと思った。何故かというと、みんなと比べながら見る時もあるし、根本的なところで見ることもあるからだ。
 最初に相対的についてだが、例えば、テストの点数で自分が80点ぐらい取ったとする、0点の人と比べると自分のほうが、良い点数なので気持ちが良いが、自分より良い点数の100点を取った人がいたら、次は自分も100点をとろうと努力するはずだ。だが、それは周囲の人としか比べられない。マイナス点を挙げてみると、周囲との比較という限界があることだ。
 次に絶対的についてだが、例えば、目標を立ててそれを達成しようとしたとする。その目標が、簡単な目標ならばすぐに達成できるが難しければそう簡単には、達成できない。簡単な目標を立てて達成し、喜んでいるのでは、ただの自己満足に過ぎない。もっと高い目標を持ち、達成して喜ぶ方がいいと思う。マイナス点を挙げてみると、自己満足に終わってしまうことである。
 一番大切なことは、それぞれを使い分けることである。

   講評   sato


「僕は、相対的な見方も、絶対的な見方も、どちらも大切だと思った。」とはっきり述べた上で、二つの意見を立てることができました。相対的の方では、テストの点を題材にして、身近な体験実例をうまく使いこなすことできましたね。発奮できる場合はいいけれど、安心して油断してしまう場合も確かにありますね。マイナス面に目を向けたのもいい展開だと思います。絶対的な見方の方では、目標といういい題材を用いることができました。こちらも、マイナス面の自己満足に終ってしまう、という指摘が効いています。総合化は「 それぞれを使い分けること」と核心はおさえていますが、少し短すぎたかな…前半からの意見をおさえながらまとめた方がよかったですね。今回残念なのは名言、もしくはよく使っていた(笑)がないこと。例えば、最後の段落の「自己満足に過ぎない」の後に、「今日という日は明日という日の二日分ある。」という名言もある。と入れることもできますね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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