国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   腕ずもう大会   くま吉

   腕ずもう大会
 「レディゴー」
うっ、こいつが決勝まで生き残ったの? 弱〜。勝負は一瞬で終わった。周りから見れば。ばんっ。私の勝ちだ。相手は男子。種目は腕ずもう。今から25分前にさかのぼる。
 雨で体育が中止になった。5年からは体育が中止になると保健というのがある。その保健の時間に腕ずもう大会をやったのだ。まずは班から一人代表を出す。そこで班対抗になる。私は順調に勝ち進んだ。進んでも嬉しくないけれど(笑)。準々決勝。これまで戦ったのはみんな男子。今回も男子。 相手はとぼけたかんじの戸田君だ。ちょっとやせていて非力な感じ。そんなことを考えているうちに
「レディゴー」
とみんなが言った。思ったより弱かった。
「おわああぁぁーーー」
とみんなが騒ぐ。あぁ、ついに決勝まで来てしまった。決勝の相手は清水君。男子の中で一番強いやつだ。みんな周りでワーワー騒ぐ。今までとは大違い。今までの私の応援者は女子だけだったが、決勝では男子も応援してくれた。
「おい徳間、ここまできたんだから勝っちまえ!」
と口々に言う。私は恥ずかしくなってきた。こんなふうに応援されているのに、負けたらどうしよう……。決勝では先生が審判をした。「レディ……ゴウ!!」
ふんっ、負けてもどうにでもなれっ。私のほうが勝っている。ううっ、もう少し。清水君の表情を見た。なんと……笑ったのだ! うわっ、負ける。そう思った瞬間、ドンッ。あ、あれ? 勝っちゃった。信じられなかった。周りがどっと沸く。周りはもともとうるさかったのかもしれないが、勝負中は聞こえなかった。
「うわーーっ。本当にあの清水に勝っちまった-!」
「みなさんっ。徳間さんは怪力女ですっ!」
みんなが騒ぐ。最後は先生が挑戦してきた。やはり私が負けた。しかし回りは沸いていた。
「えり、あんたいったいどこにそんな力があんのよ?」
「えりが怪力なのは知ってたけどさあ。」
とにかく私は嬉しかった。種目はあまり良くないが(笑)、1番になったのはとっても気分が良い。が、あたりまえと言えばあたりまえ。だってクライミングをしているから。クライミングをコツコツやっていたから、こんなに力がついたのだと思う。ちりも積もれば山となるだ。
 私は、1番になるということは、1番を目指すということは人間にとって何かを続ける時の励みになるものだと思う。

   講評   nara


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