創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
他人に頼る 日本太郎
自分で判断し決断し行動する。簡単なようにみえて、実はとても難しい。我々でも、ときとして判断に困り、大勢の意見に依存してしまう事も少なくない。いまだ判断力に欠ける子供の場合、どうしても他人依存になってしまう。しかし、我々が社会生活を送っていく以上、自分で考え、判断しなければならないことは当然のことであり、ときには厳しい決断を迫られることも少なくない。
僕は、他人依存はあまりいいことではないと思った。
理由は、学校で大津市内を歩く授業があった。それは、自分たちで学校作成のしおりを参考にして行きたい所を自分たちで回るというものだった。しかし、行きたい場所を決めようとしても、「どこでもいい」と言う人が多かったことだ。
確かに自分自身で考え、行動するということは大切である。しかし、他人依存になるということも大切ではないだろうか。自分自身で考え、行動すると少し自分中心になってしまうことがあるかもしれない。
だから、自分自身で考え、行動することは大切だと思った。
講評 sato
要約は、とてもいい部分をピックアップできていますね。それを受けて、意見もはっきり示すことができました。体験実例は、実に具体的でとても生きています。生徒の自主性を生かすようなプログラムが増えているようですね。鎌倉へ行くと、そういう中学生にたくさん出会います。「どこでもいい」と言う人が多いと、なんだか盛り上がらないわね。
他人依存の典型を身近な例で書くことができました。反対意見への理解のところもいい流れですね。「自分自身で考え、行動すると少し自分中心になってしまうことがあるかもしれない。」のあとに、少し前の体験談の流れで例を入れたらどうでしょう。行きたい場所を決める時も自己主張の強い人ばかりだと話し合いがまとまらない、とか。集団においては協調性もとても大切ですね。先週の課題にあったように自分の意見を絶対的なものと思うのではなく、相対的な見地から人の意見にも耳を傾けることも大切です。一方、風見鶏のようになっても困るわけで、最後の一行「自分自身で考え、行動することは大切だと思った。」はベースにおさえなければいけないことですね。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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