国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自分で判断し決断し行動する   こめ

 自分で判断し決断し行動する。簡単なようにみえて、じつはとてもむずかしい。われわれでも、ときとして判断に困り、大勢の意見に依存してしまうことも少なくない。しかも、そうしたほうが楽であることも、また事実である。その判断が、かりにまちがっていても、自分自身に責任があるわけではない。まして、その責任を追及されることはない。その意味でも、自分自身で判断するより、はるかに気楽である。
 僕は、この部分を読んで、確かに自分で判断し決断し行動するということは、難しく、他人の意見や行動につられるということは簡単だと思った。その理由は、第一に、自分で全てを決めると、その責任が全て自分に来るため、責任重大だからである。第二に、他人の意見や判断にまかせると、自分だけで決めるよりも多くの意見が出るために、行動がしやすいからだ。
 僕が小学6年生だった頃、修学旅行があった。これには、ハイキングがあって、3つのコース(A,B,Cコース)に分かれていた。僕は、Bコースであった。スタートは、コースによって違ったが、ゴールは牧場の前であった。AコースとBコースは、無事にたどり着けることができたが、Cコースは、予定を20分超えても、たどり着かず、その人達は、バスで帰ってきた。話によると、Cコースの人達は、初めは正しい道を歩いていたらしいが、誰かが道を間違えたのをきっかけに、みんなついていってしまい、道に迷ってしまって遭難しかかっていた(笑)らしい。僕は、このことから、人の行動につられて行動してしまうと、とんでもないことにつながりかねないということがわかった。
 子供の頃に、指示だけを受けてそれに従ってばかりいると、大勢の意見に依存しかねない。指示だけを受けて自由なことができないという生活を子供の頃におくっていると、大学生になっても大人になってもそれが離れなれなくなる。本文にも書いてあるが、このような状態だと、自由なことをレポートに書けと言われても、書けない。そうでなくても、他の人と何を書けばいいか相談を始める。そのため、資料で調べる以外を、全て自分の手でやっているということはほとんどなくなってしまう。
 自分で判断し決断し行動するのと、大勢の意見で行動するのは、どちらが良いか。確かに、自分で判断し行動する方が良いという意見がある。相手と相談したり説明を見たりしながら行動すると、不具合がある。例えば、道を本当は左に曲がるのに、右だと他の人に言われて、右に曲がってしまったりする。それを防ぐには、やはり自分で全てを決断した方がいいのである。
 しかし、大勢の意見で行動する方が良いという意見もある。自分の意見だけだと、知識に限りがあるため、うまくまとまらないことがある。しかし、大勢の意見を出せば、いろいろな知識が重なり合うため、いろいろな行動ができる。機械などは、自分だけで操作するのは難しく、マニュアル(説明書)を見た方が壊さないですむ。他人の意見で行動するのは、安全な方法なのである。
 前にも書いたが、自分で判断し決断し行動するということは、とても難しく、他の人の意見や説明を参考にしがちである。しかし、僕の体験から、そういったことは、1つ間違えたら、道に迷ったり、危険なめにあったりしてしまう。だが、自分で判断し決断し行動するということを全てにすると、かえって自分勝手なことになってしまう。僕は、自分と他人の決断を上手く使い合わせて両立した方がいいと思う。

   講評   yuu



「難しい」という言葉が何回か登場しました。そうそう!そのとおり。これはたいへん難しい問題なのです。
 いつも自分一人の意見と判断だけで、行動していては、その範囲に限りがあるし、もし間違った道に一直線に進んでいるだけでは進歩もないかもしれません。逆に、いつもいつも人任せの態度でいると、いざ、自分の真価が問われる段階で、自分の答えを表に出すことができなくなってしまいます。つねに、人を頼りに何かをしている気楽さと、平和な感覚に慣れすぎてしまうと、まわりに人や情報が溢れていないことに不安を感じることでしょう。     
(↑これがマイナス要素でしたね)           

 しかし、自分で何かをやり遂げることはとても大事です。その達成感は自分自身の大きな力となり、経験となり、必ず役に立つことでしょう。そして、時には、人とともに強調の元に、何かを作り上げる喜びも必要でしょう。自分だけでは考えも及ばなかったことができるかもしれません。可能性は無限です。
(↑これがプラス面)



 社会人になると、この両方の人間性を求められることが多くなります。「一人でもちゃんとできる。でもみんなとがんばるときには、みんなといっしょにちゃんとできる。そして、どちらの場合にも、成果を上げられる」
 双方の良い点、悪い点を考慮した上で、崇明くんの論理的な結論に到達しましたね!とてもうまくまとまっています!!
 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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