国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   むだじゃな〜い!   海亀航

 噴水の水というのは同じ物が循環しているだけなのであるから、どんな水不足の場合でも、停める必要はない。停めたって、水不足を補うことにはならないのだ。噴水は、ただ水を噴き上げていればいいのである。意味の無いものなのである。
 僕は意味の無い物を持っている。例えば、カメの絵がプリントされている服は、別にカメの絵がプリントされてない服でもいい。洋服としての昨日だけを考えると、カメのプリントは意味の無いものだ。しかし、カメが大好きな僕にとってはカメの絵が書いてあるだけで気が落ち着く(笑)。
 僕の知っている先生で真面目な話の途中に不真面目な話をする先生がいる。算数の話なのに急に自分の失敗の話をはじめたりする。不真面目な話は不必要だが、それがなければ真面目な話だけでは楽しくない。そして、みんなが集中して聞かない。実際に僕のクラスでは、その先生の意味のない話が始まるとみんな先生のほうを向く。その後の真面目な話も集中して聞くことになる。
 母さんは料理にかざりをつけない。母さんが言うには「かざりが無駄!」だそうだ(笑)。でも専門店の料理はかざりがついているのでおいしそうに見える。見えるだけでなく同じ料理でもおいしく感じる。
 人間にとって、意味の無いものでも大切なことがあると思う。意味の無いものがなくなってしまったら、世の中は無味乾燥なものになってしまうにちがいない。なぜなら、噴水のようにただ同じ水が噴き上がっているだけでも、僕たちは見ていると気持ちが落ちつことが多いからだ。

   講評   nane

 要約は、簡潔にまとめたね。この長文は、独特のユーモアがあるから、ちょっと読みにくかったでしょう。
 「カメの絵がプリントされている服」とはまたこっているね。航君とカメというのは、もうすっかり定着しているらしい。クラスの人たちも、「航君=カメ」と思っているのでしょう。(笑)
 学校の先生の無駄話は、いい具体例が書けた。無駄話を始めると、それまでうとうとしていた生徒も、急にがばっと目がさめるものね。それで、そのあと難しい勉強の話をしても、自然に聞き続けるということなんだ。先生も、いろいろ工夫しているね。
 第三の実例で、お母さんの料理を書いたところが面白い。お母さんは、実質重視なんだね。(笑)リンゴなどをむくときに、よくウサギの形にする人がいるけど、そういうことしない? 成長盛りの航君の食事にそんなことをしていたら、間に合わないのかもしれないね。
 結びの一般化は、いつもよくまとめている。長文の内容を消化している。
 今度、投票をしておこう。

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