創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   文化的カプセル   すみすみ

 日本人は、海外を旅行するときでも日本の文化的カプセルを強く持っている。ハワイで、日本人観光者のためにホノルル市民の家庭訪問プログラムを計画したが、参加した日本人はきわめて少なかった。もしこれがアメリカ人に日本の家庭訪問プログラムを企画したとすれば、結果は逆になっただろう。
 確かに、日本人は恥ずかしがり屋な上に自分にとってなじみのある世界から踏み出そうとしないというのは納得できる。
 例えば、私のクラスメイトのMさんとNさんはとても仲良しだ。何をするにもどこに行くにも絶対一諸で、4年生の時なんかは、トイレに行くのにもわざわざ誘い合っていた。ほとんど姉妹以上の関係だ。しかし、仲良くすることは良いことだが、その他の人と、余り接したがらないというのは困る。それと、私のことになるが、寝る時に小さい頃から大切にしていたシロクマのぬいぐるみが見えないと、何となく落ち着かず、なかなか眠れないというようなこともある。このようなことから、文化的カプセルは強度が強すぎると困ったことになる、ということがわかる。
 しかし、この頃は文化的カプセルを余り持たない人が出てきた。テレビの、「突撃!!あなたのおうち」のような番組で、いきなり人のうちに上がり込んで
 「あらぁ〜。この絵、綺麗ねぇ。もらってもいいかしらん?(笑)」
とか、馴れ馴れしく言う人達がそうだ。これもこれで困ると思う。他の人に迷惑がかかると思うからだ。どこの馬の骨ともわからない輩が、いきなり上がり込んできて、初対面なのに馴れ馴れしく話しかけてきたら、誰だっていい気持ちはしないだろう。
 この結果を見てみると、文化的カプセルという物は、適度な量と強度を保つことが大切だ、ということがわかる。これからは、そうするように心がけたいと思っている。

   講評   kamo

シンプルにじょうずに要約できているね。意見文の書き出しとしてもうまい。

クラスメートの実例もとてもわかりやすいなあ。誰でもそんな光景を見たことがあるでしょうから、読み手は納得するでしょう。すみすみさん自身の実例は、かわいいよ! 上記の例と違って、少なくとも人に不快感を与えることはないでしょう。「そうかあ。意外な一面・・・(^_^)」、となんだか私としてはうれしくなってしまうほどでした。まあ、これくらいなら人に迷惑をかけることもないしね。
またこれとは逆の話もよく書けたね。これによって、意見が一面的にならず、バランスのとれた深みのある作文になりました。
確かにどちらにしても極端は困るよね。

最後はこの二つをうまく結びつけて、落ち着いたまとめになりました。
「文化的カプセルという物」→「文化的カプセルというもの」
「もの」はひらがなのほうがいいです。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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