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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自立と助け合い   ベッカム

 文化ということを、ここでは日常の生活にあらわれている面から考えていって、ヨーロッパと日本のそれを比べてみると、最初に思いうかぶのは、次のことである。私が一年余ドイツに滞在して受けた印象からいうと、先方の長所も短所も、一般の人々における市民意識の堅固さに関係するのであった。今世紀にいたって崩壊したといわれる市民生活、ないし市民意識は、むかしにくらべればすき間風だらけなのであろうが、外来者の私たちにとっては、それが今なおあらゆる人の生活の強い背骨をなしていることにおどろかされるのである。職業、地位、階級等の別なしに、人間は市民としてたがいに対等の存在である。で、各人はそういうものとして自己を把握しているから、個人としてのそのありかたが独立的で、強くたのもしい。そして社会はこういう人たちの寄り合い、約束の場である。
 一人一人が自立して生活するところの良い点は、人の力を借りなくても自分で物事をやり通すことが出来ることだ。たとえば、僕が小学校の時調理実習があって、僕はあまり料理を作ったことがなかったので、全てのことを友達や先生から聞かないと分からなかった。(笑)その時僕は、時々料理などを作って一人で出来るようにしておけば良かったなと思った。
 たくさんの人でグループになって物事をすることの良い点は、時間を短縮することが出来ることだ。たとえば僕が、理科の実験の時一人でやったら何分かかるか分からない実験もたくさんの人数でやればかなりの時間を短縮することが出来る。それに一人一人にかかる負担も少なくなる。
 一人一人が自立して生活するのにもたくさんの人で助け合いながら生活するのにも良い点があるが、一番大切なことは、「存在するものには、良いとか悪いとか言う前に、全てそれなりの理由がある」という名言があるように、それぞれの意味を考え、より良い方法を選んでいくことだ。

   講評   nara

 要約は、もう少し短めにしてもよさそうだね。それとともに、後半の筆者の提言部分を取り上げてみてはどうかな? これだと、ドイツの状況説明部分だけでしょ。これをふまえて、筆者が「どうすべきだ」と考えているのかを盛り込んでごらん。
 日本の場合、一人一人が自立しているというよりも、家庭や会社、社会の中で役割分担をしているね。ベッカム君が「あまり料理を作らなかった」のはなぜか? 多分、お母さんがやっていたからだね。料理以外の家事一般について、「母親がやること」ととらえられている。やってもらう方にもやる方にも両方にその意識がある。「役割をしっかりこなす」ことは大切なことだけれど、その役割そのものが、個の自立を妨げているということもありそうだよ。もたれあっているとでも言うのかな。
 「たくさんの人で……」の段落は、「協力」というとらえ方ができるね。もたれあいと協力の違いはどこにあるのだろう。その点をベッカム君の言葉で説明できるといい。そうすることで、日本らしいスタイルはどういうものかが、少し見えてきそうだよ。
 

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