国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   自分と他人   しっぽ

 欧米の人々は、「私は私、あなたはあなた」という形で孤立してしている。一方、日本人は、お互いに助け合ったり、いつも一緒にいることが多い。
 欧米の人々のように、個人で孤立化していることはどうなのだろうか。自分で一人で行動することは、難しいがとてもよいことだ。欧米の人たちは、子供を小さい頃から大人とは別の部屋に寝させるらしい。「何でも自分で」という意識はこの頃から付き始めているのだと思う。この間、親戚の急な不幸で、両親が広島へ行き、私と兄と二人だけで生活することになった。いつもご飯も掃除も家事をすべて母にやってもらっていたので、二人だけの生活はとても大変だった。肌が弱いので、めったに家事などしたことがなかった私は、食器洗いで苦戦した。洗った後の食器を小さなかごに山のように積み上げていく作業を、母はいつも『芸術』と呼んでいた(笑)が、それは本当に難しかった。その他、困ったことが次々と起こり、学校の宿題もきちんとできずに、夜中近くまで起きていた。いつも人に頼ってばかりだったので、「自分だけが頼り」ということを初めて思い知った日だった。
 私たち日本人のように、互いに助け合い、支え合うことはどうなのだろうか。日本人は常に他人のことを思いやる。他人が無理していたり、遠慮していたりしても、その人の本心を見抜こうとする。自分にとって不利になったり、面倒なことになっても、他人の役に立つことをすすんでやろうとする。これが「助け合い」である。私は助け合いがとても好きである。自分が困ったときに助けてもらうだけでなく、相手が困ったときに自分が助けてあげるということはとても気持ちのいいことである。この間、試験期間中のとき友達と助け合いをした。メールで、お互い見落としているポイントや、分からないところの問題の解き方など、教え合ったりした。こういったこと以外でも友達と情報を交換しあうことは良いことだし、色々な発見もある。なにより、人との関わりが大切だと思う。心が豊かになるからだ。
 個人で孤立すること、色々な人たちと助け合うこと、どちらも長所も短所もある。欧米人は、このままではあまりに冷たすぎるし、日本人はこれではあまりに自立心がない。私たちがこれから理想とするのは、この二つの長所だけを取ってきて、実践することだと思う。それぞれが自分自身に責任をもち、また、お互いに助け合うということは難しいが、できなくはないと思う。こういうことができたら、すごくよい人間関係が生まれると思う。

   講評   jun

 1000字をこえる大作、よくがんばったね。構成もしっかりしているし、実例もユーモア表現を交えながらたっぷり書けています。もちろん、志帆ちゃんの意見もはっきりと示すことができたね。
 お兄さんと二人だけの生活。どんなに大変だったか、想像がつきます(笑)。これは貴重な体験でしたね。このような体験を繰り返すことによって、人は自立していくのでしょう。だから、早いうちに自力で生活することの苦労を味わえたことに感謝すべきかもしれないね。
 「助け合い」についての意見の中で書かれている「人と関わりが大切」、「心が豊かになる」という点は忘れてはならないポイント。人は一人で生きているわけではないから、自分さえしっかりしていればよいというものではないはず。
 結びの総合化の主題もうまくまとめました。自立した人間同士が温かく心を通わせながら生きていけたらすばらしいよね。

                       

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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