国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   秋限定のアイドル!   ミニまろ

「♪ゆうやーけこやけぇの赤トーンーボー」
私は外で赤トンボを見かけると、ついこの歌を口ずさんでしまう。赤トンボは、私の歌に合わせて、ツイッ、ツイッと飛び回っている。その姿は踊っているようで、秋限定のプロダンサーと言ってもおかしくない。
 実はというと、私は極度の虫嫌いなのだが、なぜかトンボは好きなのである。なぜかというと、目がくりくりしていてかわいいし、赤トンボが見せるダンスが見ものだからである。ゴーカイな技をどんどんくり広げ、芸能人で言えば「キンキキッズ」に間違いない。衣装も全身赤づくめで素敵である。虫の世界ではきっと、みんなからチヤホヤされていることであろう。
 その他、虫の世界には、プロダンサーの他にも、有名人はいるハズだ。秋にしか聞くことのできない歌をくり広げる、秋限定のアイドル……。その名も……スズ虫であーる! 私の家の近くには、森林が多く、その森林の中で、秋限定のアイドル、スズ虫のライブが毎晩行われる。スズ虫の歌は、集団で行うので、一匹一匹のヘタうまいはよくわからない。いつも変わらない音程で歌っていては、声がかれてしまわないのか。録音して、それを流しておいて、スズ虫達は口パクでやっていることもあるのだろうか。売れっ子は大変だ。けれど、本当にそうであったら、少しおもしろい。スズ虫が歌うと、秋限定のプロダンサー達もやってきて、歌に合わせて一緒に踊る。ダンサー達のあざやかなダンスを見、アイドル達のキュートな歌声を聞いて、ファン達は歓声を上げる。私もスズ虫達のライブへ行ってみたいものである。
 人間の芸能界もスバラシイが、虫の芸能界も素敵である。赤トンボのダンサーも、カッコイイと思う。そんな私の部屋の窓に、小さな葉が置いてあった。見てみると、『スズ虫のライブのチケットです。赤トンボさんもいます。今夜の十時から、お宅の近くの森林へおいでください。待っています。』と書いてあるかのように見えた。なんのへんてつもない葉だが、私にはそれが「秋の虫達からの招待状」だということがわかった。

   講評   nara


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