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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   高齢化社会   rainbow

 お年寄りを街中で多く見られる様になった今、成熟しきっていない高齢化社会の遅れが目立つ。高齢者の比率が少ない時代に合理的だったシステムを、高齢者の比率の多くなる時代に合わせて調節、改善していかなければならない。今の日本は、どうだろうか。
 医療の進歩によって、また生活習慣の変化によって、お年寄りが長生きできるようになった。以前とは人口構成が変わっているのにも関わらず、システムが改善されていないことから、摩擦が生じることが多々ある。
 例えば、介護の問題。ホームヘルパーの数が足りない理由から、高齢者の介護必要程度をランク分けした。ホームヘルパーを必要としている人も、十分な介護を受けられない。その他、高齢者の雇用等、問題はたくさんある。しかしながら、これらは私達や高齢者本人たちが解決できる問題ではない。
 今、パキスタン・アフガニスタンなどでは難民が溢れかえっている。特にアフガニスタンでは、アメリカによる対テロ戦のアフガン攻撃などで、家や家族を失った人がたくさんいる。そしてもうひとつ。アフガニスタンで忘れてはいけないのが地雷の問題。どこにうめられているのかも分らず、もし1度、踏んでしまったらそのときにはもう自分の足がない、と思うとぞっとする。私は先日、日本で難民認定されたアフガニスタン人の話を聞くことができた。彼は「国連や難民支援協会等はよくお金や食料などを支援してくれる。しかし、私達が本当に欲しいのは物ではなくて政治です。政治を変えてくれれば、難民なき世界をつくることができる。」と全アフガニスタン人を代表するかのように熱く主張していた。
 高齢化社会に対応するためには、「高齢者は特別ではない」、「シルバーは当たり前」という観念を常に念頭に置き、環境を整え、追いついていないシステムを調整・改善するべきだ。そう簡単なことではないが、社会の情勢には柔軟性をもつことが大切である。

   講評   nara

 日本人はできあがったシステムを見直すというのが、苦手なのかなぁ。高齢化社会・少子化社会が進んでも、システムはなかなか変わらない。他の面でもシステムの硬直化が原因となっている問題はたくさんありそうだね。
 介護の問題を取り上げたのは、意欲的だ。介護保険が始まって1年たったけれど、まだまだうまく機能しているとは言い難いね。「議論を尽くして環境を整えてから施行せよ」という考えと、「もう待ったなし。できるところから手をつけよう」という考えとがぶつかってしまって、中途半端な状況におかれているのが現実なのだろうなぁ。結局のところ、まとめの段落にあるように、「高齢者は特別ではない」という意識がまだ薄いという点に、根本的な問題がありそうだね。
 難民問題は、この段落だけ読むと非常に興味深く、また真剣に考えなくてはならない内容だけれど、「高齢化社会」とどう絡んでいるのかがわかりにくい。もし絡めるとすれば、「個人の力では及ばないものがある。それを変えるのは政治の力だ。それは、難民問題でも高齢化社会でも同様だ。」というようなつなぎの文を入れておくといいね。全体のバランスをみても、難民の話題のボリュームが大きく、中心がぼやけかねないよ。
 

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