創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   りんごの二十三倍!!   いうや

 柿はすごい果物だ。柿はビタミンCを格別にたくさん含む果物でそれはリンゴの二十三倍、温習みかんの二倍にも達し、長年にわたって日本人の貴重なビタミンCの供給源になってきた。そのためか、柿の栽培史は八世紀頃までさかのぼることができ、大正期まで日本の王座に君臨していた。しかしいまは、新興のみかんとりんごにその座は奪われているが、それとは逆に、世界から注目され、新たな世界果実への道を歩み始めている。
 ぼくの家はこのごろよく柿を食べる。特に夕食が終わった後のデザートでよく食べる。ぼくの家は妹以外のみんな柿が好きで、みんなよく食べる。父は、果物はあまり好きではないが、柿だけはすきなのだ。特にあまり熟していないものが好きらしい。ぼくも、あまり熟していないものの方が好きだ。弟は熟した方が好きらしい。母も柿が好きだが、栄養がありビタミンCがたくさん含まれているからというような理由のほうが、大きいらしい。なのに妹だけは、柿があまり好きではないらしい。それは、下ざわりがぬるぬるし、妹にとって味が悪いらしい。でもやはり熟していないものは嫌いではないといっている。
 でも最近「柿」は人気がないなぁとよく思う。ぼくの「野球部」は、部活によくお弁当を持っていく。ある日ぼくの友達がお弁当に柿を持ってきた。その子は柿が嫌だったので、ほかの友だちに、
「柿が欲しい人〜〜〜。」
と、聞いた。が、しかし誰も欲しい人がいなかった。本当だったらもらっていたけれどぼくはおなかいっぱいだったのでもらわなかった。そして、ぼくの横にいた子は、こう言った。
「ぼく柿が嫌いだもん。りんごだったらほしけどな。りんごはないの?」
「うん、ない。」
と、柿をお弁当に持ってきた人が言った。そして結局その柿は残した。その後4年生が、
「りんご欲しいですか。」
と、言ったら。
「は〜い、ぼく欲しい。ちょうだい。」
と、言いほかの人も来てじゃんけんになったりした。また、こういうこともあった。
「みかん欲しい人〜〜〜。」
と、五年生が聞くとたくさんの人が来てみんなに一個ずつみかんをあげているところも見たことがある。
 人間に取って果物とは、自然からのお菓子かもしれない。さあ今日も柿を食べよう。

   講評   huzi

將くんは、「桃栗三年柿八年」という言葉を知っていますか? これは、物事を成し遂げるのにかかる時間を、果物が実るまでの時間にたとえたもの。 柿は、長い年月を経て実をならせる努力家といったところでしょうか。

<●前の話聞いた話>が長くくわしく書けましたね。野球部での会話から、柿には人気がないということがよくわかります。そのことに対比するように、人気者の「りんご」「みかん」が登場したのも、体験に広がりがあっていいですね。
なんだか、読んでいくうちに柿が気の毒になってきますが……。
將くんの家では、デザートに季節の果物を食べるのですね。柿が好き・嫌いにかかわらず、季節のものを食べることは、舌で感性を養うよい経験だね。 季節のものには、栄養もたっぷりある。
<●一般化の主題>では、「柿」から「果物」へと視点を大きくした意見を書けたね。
全体のバランスを考えると、最後の段落のボリュームはもう少し増やしてもいいですよ。たとえば、
「このように、柿は子どもたちの間では人気がない。果物の好みは、世代や時代によって変化するものなのだ。しかし、人間にとって果物とは自然からのお菓子であることに変わりはない。」と、前の段落と結びの文をつなぐ意見を書いてはどうだろう。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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