国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自分の見つけ方   E34

 近代とは、個人にとっては業績達成の時代であり、財と地位による自己実現の時代であった。万人が「何者か」になりうるはずだと教えられ、できなければ世の中が悪いのだと扇動される時代であった。現社会での人間関係は昔と異なり、横方向だけの移動ではなく、縦方向の移動までするようになってきた。これは何を意味するか? そう、頑張らなくては蹴落とされてしまうのだ。これは人間にとって非常に重い負担となる。しかも、これは社会にのみ当てはまるのではなく、私たちが普段通っている学校にも大いに当てはまるのだ。
 みなさんがこのような縦方向繋がりの社会での自分の表現方法をお持ちであろうか? この自分の表現方法を持っていない場合に怒ってしまう問題というのが「自分を見失う」ということである。その最終段階である(?犯罪を犯してしまった人もいる。それがオ●ム真理教である。
 あなたは何をすれば自分を癒せるかご存じであろうか? 私は知っている。寂しいが、休みの日に一人でどこかに出かけてみたり、音楽を聴いたり、たまに友達と行くカラオケがそれである。実際には前者・中者にウェイトが置かれる。現実社会に嫌になったとき(大袈裟だなぁ…)は一人気ままに目的もなく、どこかに出かけることがほとんどである。自分に合った表現方法を見つける方法、それはまず自分を知ることである。自分の趣味を見つけ出すのだ。自分を知らない人が自分に合うものなど、見つけられるはずもない。自分の身体のサイズを知らないと洋服を買えないのと同じである(ちょっと違うような…?)(笑)。
 自分を見失いそうになった時、一人で悩んでいてはいつまで経っても解決されないこともある。そういう時は、友達に思い切って(もしくは気軽に?)相談してみるのも手である。自分では分からないようなことも、客観的に見れば分かることも数多くあるのだ。私は自分を見失っていたわけではないが、実際、友達から指摘されて実行したことが数多くある。一番最近あったことといえば、うちの学校の体育祭内で“パフォーマンス”と呼ばれる、各学年の有志が集まって踊る踊り(英語でいうとダンス(笑))があったのだ。それに三年間連続で出させてもらった。これをやってみて分かったことは、自分は体験に似合わず踊ると楽しめるということが分かったのだ。私は人に何かを指示されてやることは嫌うが、この時は本当に嬉しかったのも事実だ。みなさんも自分を見つけ出すのに苦労したら、日T路に相談してみると、案外簡単に見つかるかもしれない。本当の自分というのは、案外身近に眠っているものなのだ。

   講評   jun

 第一段落、「人間関係が横方向の移動だけでなく縦方向の移動まですれうようになってきた」などという表現のできるところがE34君のセンスのいいところ。上に行ったり、下に行ったり、これは確かに人間にとって重い負担になるね。そして、自分を見失うことにもなりかねないという点はそのとおりだと思います。
 自分を癒すためには自分を知らなければならないということを「自分の身体のサイズを知らないと洋服を買えないのと同じである」と言い換えてみたところもおもしろい。こういう一文は読み手をほっとさせると同時に読み手を共感させます。
 自分を知ろうするとき、自分だけで解決しようとせずに周囲の人の意見を聞いてみることも必要だね。体育祭での体験実例からはE34君の意外な一面を知ることができました。(この練習で作文どころではなかったのね。でも、どちらも自分を表現するという意味では同じかな。(笑))
 人間は、誰でも自分にこんな一面があったのかと新たな発見をすることがあります。そんな発見を大切にしながら自分とうまくつき合っていきたいですね。

▲「これをやってみて分かったことは、自分は体験に似合わず踊ると楽しめるということが分かったのだ。」→「これをやってみて分かったことは、自分は体験に似合わず踊ると楽しめるということだ。」(失礼ながら、「体験」は「体型」の間違いでしょうか?)

                         

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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