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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   スポーツを楽しむということ   あるま

 私は、バドミントン部に入っている。今までに、六回ほど試合に出た経験がある。私は試合であまり強い方ではない。トーナメントの一回戦を勝ち越したのが最高記録だ。だから、私にとって勝てるということは涙が出るくらい貴重な出来事なのだ。
 確かに、スポーツは勝つということも大切だ。勝つことで自分に自信がつくし、それに、周りから認めてもらえるようになる。どんなスポーツに関してもやはり最後には勝ったものがほめたたえられるものだ。勝つことで無名の者も有名になれる。例えば、学校のバレーボールの授業で私のショットで点が入ったとき、他のチームメイトから「ナイス!!」とか、「上手い」とか言ってもらえると、嬉しくなって次も入れる!という気持ちが湧いてくる。それに、チームの雰囲気も良くなる。「勝つことで楽しくなった」という経験は数え切れないほどある。
 しかし、勝ち負けにこだわらず、スポーツ自体を楽しむことも忘れてはならない。バドミントンの試合はバレーボールのようにはいかない。バドミントンは個人プレーなのである。つまり、試合にしても、勝ち進める子とそうでない子が出てくる。(大抵、私は「そうでない子」・・・。)だから、私の場合は勝ち進んでいる子を素直に応援できない。「私は負けて、あの子は勝ち進んでいるから」・・・。自分でもどうしてそんな考え方しかできないのか、と思うことがあるけれど、少なくとも団体プレーをするのとは心境が全然違う。前置きが長くなったけれど、私が言いたいのはここである。「スポーツを楽しむこととは何だろうか」。負けるとそのスポーツは楽しくない、勝つことで楽しくなれる・・・本当にそうだろうか?本当のスポーツの楽しみ方というのは、勝ち負けとは違う何かだと思う。バドミントンで言うならば、あのスマッシュを決めた快感!とれないと思ったショットがとれたとき!そういったその一瞬を味わうことがスポーツを楽しむことであってもおかしくないはずだ。
 勝ってこそスポーツであり、又、楽しむのもスポーツである。しかし、本当に大切なものは、気持ちや考え方だと思う。勝とうという気持ちがなければ勝つことは出来ないし、楽しみというのは勝ち負けとは別物だという考え方が出来なければ楽しいとは思えないだろう。言葉で言うのは簡単だが、実際、私はまだ勝ち負けにこだわってしまっている。だから、「経験は最良の教師である」というように、私はこれからもいろんな勝ち負けを経験してスポーツを芯から楽しめるようになりたい。

   講評   huzi

佐保さん、こんにちは! 充実した日々を送っていることでしょうね。先生も、パソコンで仕事を充実させすぎ、とうとう故障してしまいました……とほほ。 今、代替品を取り付けてこの講評を書いています。 注意一秒修理二週間。回復には、かなり時間がかかるそうです。

スポーツの勝ち負けについて、とても層の厚い掘り下げができましたね。思うに、勝った経験がほとんどだという「優秀選手」には、書けない意見だと思います。
 勝つことの意味は、たまにしか勝てない(ゴメンね(^_^;)からこそ、「涙が出るほどうれしい」=「勝つことの価値」と受け止めることができる。 また、勝ち負けと楽しさを切り離して、技を決める一瞬の楽しみを味わうことができなければ、競技を前向きな気持ちで続けることは難しいでしょうね。 二つの意見、いずれも佐保さん自身の体験の中からすくい上げられたものとして読ませます。

結びの意見は、勝つこと、楽しむことの間にいる自分の「気持ち」を「経験により学ぶ」というさらに大きな次元へと展開できたね。 スポーツのあり方は、人それぞれ。簡単に「こうだ」と決められるものではありません。 
 佐保さんが言うように、「気持ちや考え方」の動きを体と心の両方から感じる……誰にとっても当てはまるスポーツの真実は、そこにしかないのかもね。

実例の挙げ方が、十月から少し変わっています。<●昔話の実例><●長文実例>に、これからチャレンジしていきましょう。

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