国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   豊かさとは何だろうか。   rainbow

本当の豊かさとは何だろうか?日本は豊かだろうか?日本人の心は豊かだろうか?よく、音楽家や芸術家の心は豊か、といわれるがどういうことなのだろうか。私は豊かさ=想像力だと思う。心が豊かと言われる音楽家を例にしてみよう。1人で何十人をも相手にタクトをふる音楽家は、メンバー全員を1つにまとめ、かつ彼らのサウンドを自分のイメージに近い形にもっていくために、必死で自分の頭の中にある音楽のイメージをメンバーに伝える。音の想像力は難しい。しかしそれが音楽家の心を豊かにしていく源なのではないか、と思う。
現在の日本には、今だに『島国根性』のようなものがあるように感じる。江戸時代のように実質上、鎖国はしてないが、どこかしら鎖国のようなシャットアウトするような感じがある。そのうえ、自分さえ良ければ他はどうでも良い、というような勝手な意見も少なくない。環境問題で言えば、自分の家では物が豊かになったおかげで、ワンタッチで温度調節もできる、といった快適な生活をおくることができる。また携帯便利なペットボトルを買ってきては捨て、買ってきては捨て、の繰り返しである。隣がどんなことをしていようと、その結果がどうなろうと、自分さえ良ければ・・・という気持ちが、どこかしらある。結局は自分に返ってくる悪結果もお構いなし。ここに「心のまずしさ」が生まれる。 人の痛みを自分の痛みとして本当に感じることが出来るかこそが想像力である。また自分が実際に体験していない痛みや、辛い気持ちをどうやって感じるか。今回の拉致事件被害者の辛い過去、辛い気持ち等をどれだけ感じられるか。まるで自分が被害者になったように彼らの痛みを感じることの出来る人こそ、心の豊かな人間といえるのではないだろうか、と思う。

   講評   nara

 おお、がんばったね。このテーマはすごく難しいと思うけれど、しっかり自分の意見をまとめられた。「豊さとは何か」場面場面によって、その定義は変わる可能性もあるけれど、「心の豊さ=想像力」と定義したことで、この作文の中心軸がはっきりした。
 オーケストラの話もうまく入れられた。さすがにブラスメンバー。「音楽=豊か」だけだと、ややもの足りないけれど、そこをうまくクリアできているよ。
 心の貧しさは、想像力の欠如から生まれてくるものだね。ここも説得力があって、いい意見だ。想像力豊かということは、何も夢や絵空事をぼんやり思い浮かべるのではない。立場や歴史、置かれている状況を思いやって、どれだけの可能性を想起できるかということだね。この想起できたものの量と質が、豊かさにつながっていくわけだ。
 内容としては、よく練ってある。あとは、課題フォルダに出ているキーワードを組み込んでいけば、評価にも◎が並ぶよ。いい作文だね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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