国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人間のみに持つことを許されたもの・・・   E34

 言語記号を用いるという人間独自の能力は、あたかも翼をはばたいて空中を飛ぶ鳥類の能力と同じように、人間の住む環境世界のイメージを他の動物のそれとは比べようもないほど拡大することになる。現在生存しているイヌやネコは、三百年以前の江戸の街のイメージ、ましてや五万年以前の原人がどのような生活をしていたかのイメージをもつことができない。しかし、人間にはそれができる。そのイメージは、時代や場所や人によって異なるかもしれないが、どのようなばあいでもイメージそのものはもつことができる。現在「自然あっての人間なのだから、もっと地球に優しくしよう」などという言葉をよく耳にする。しかし、人間の言語や意識の優位性を過小評価していては、人類が抱えている問題は解決されないのではないだろうか?
 それらの問題を解決するには、やはり人間のみが持つとされる“言語”を利用した話し合いしかないのではないだろうか? しかし、私がかつて持っていたような「人間が生きていること自体が地球にとっては“害”なんだ」といった消極的な考え方では、纏まるものも纏まらなくなってしまう。しかし自分で言うのも変だが、私の意見は間違ってはいないと思う。実際に人間は車に乗っては排気ガスを撒き散らし、工場で物を作っては有害な煙をモクモクと立ち上がらせているからだ。しかし、地球上で一番上の地位に立つ人間としては、私が持っていたような意見ではいつまで経っても光は見えてこないのだ。人間はもっと柔軟な意見を持つべきである。例えば、現在の自動車の排気ガス対策としてとられているのは、あくまでもガソリンを使い、その中から現在の科学技術を駆使して排気ガスを少しでも減らそうとしているのだ。私はガソリンに代わる燃料を開発するなど、根本から変える必要があると思うのだが、まだあまり浸透はしていない(少しずつだが出来てきてはいる)。
 昔話に“桃太郎”という話がある。これは犬・キジ・猿を引き連れて主人公である桃太郎が鬼を退治しに行くという話であるが、やはりみんなを纏めるのは人間であり、唯一言語が使える桃太郎であったのだ。このように、人間の言語というのは深い意味を持っているのだ。しかし残念ながらこの世界には日本語・英語・フランス語…etcといった異なった言語があるのだ。私は大学に行ったら、この言語の違いについて学ぼうと思っているのだが(誰も聞いてないって)、この壁をいかに埋められるかが今後の鍵にもなるのではないだろうか?
 「人間の存在自身が悪である」という考え方は確かに間違ってはいない(まだ言ってる…)。しかし逆に考えれば、人間がいなくなれば地球はキレイになるのである。この意見を更に逆手にとれば、人間を人間という生き物として認識しなければ良いのである。つまりは「人間はこの世の頂点に立ち、すべてを支配している“神”なのだ」ということである。しかしこうなると神であるが故に、神らしいこともしなくてはならない。その神らしいこととは「人間がいかに不自由することなく、この世の中を快適に出来るか」を見出すことである。これは人間の行動を制限するのではなく、地球上に存在する植物などを利用して「いかに二酸化炭素を海中に留めるか」などという研究をすることを意味している。神としての人間に求められているものは発想の転換能力である。

   講評   jun


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