国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ミミズ   いより

 ミミズがある生態系に存在することで「自然の経済」にどんなかわりをもつか、それが、イギリスの生んだ偉大生物学者チャールズ・ダーウィン(一八〇九〜一八八二)のミミズに関する着眼点だった。ダ
ーウィンは「ミミズと土」という書物を著し、多年にわたる研究成果をもとにして、自然の中でミミズが受けもつ役割にについて詳述し、もしミミズがこの世にいなくなったら植物は滅亡に瀕するだろうと結論している。ミミズは、毎日、土を食べて生きている。土はミミズの口から入って外へ出ると、また土になる。しかし、ミミズの口へ入る前の土とミミズが外へ出した土とは、土の性質がまるで違っている。土と一緒に呑み込まれた新鮮な草の葉や半腐れワラなどが、ミミズの体内の分泌液によって豊かな黒い土になって出てくる。自然の中でのミミズの役割を科学的に認識することによって、人間としてのつき合い方を選べるものなのだと、思わず自分の日常生活ふり返されたものである。僕は普段ミミズは気持ち悪いだけの生き物だと思っていたが、この文を読んで少しミミズを見直した。
 その理由として第一に、ミミズは土を掘ったりする時に出てきたりする気持ち悪いだけの生物じゃないからだ。「雑草とは、まだ、その美点が発見されていない植物のことである」という言葉があるようにミミズにも自分が食べた土をきれいな黒い土にして出すという大きな美点がある。
 そして第二の理由にこの小さくて気持ち悪い虫がいないと人間は生きていけないからだ。人間が小さな生き物の役割を知らずに駆除する=(イコール)土が死ぬ=野菜ができない=栄養不足=人間滅亡ということになる。
 確かにミミズは一見気持ち悪くてなんの意味もない小さな生物だがこのミミズがいなければ人間は滅亡への道を進んでいくことになるのである。    

   講評   sugi

 今回はしっかりとキーワードを意識して書けたね。電話で説明した、四段落構成がしっかりできた! 説明をよく思い出してがんばったね。この書き方が基本になるので、毎回この流れにそって書いてみよう。

 長文の抜き書きも上手にできるようになってきたね。慣れてきたら、抜き書きから一歩進めて要約をするのだけれど、この部分は200字くらいでまとめてみようか。今の半分くらいの長さを目標にしてみよう。逆に、第二段落以降をもっとボリュームを出すようにするといいね。それには、優君の体験や、聞いた話、学校で勉強したことなどをどんどん入れていくこと。長文を何回か読んで、どんな実例を入れるかを考えておくといいよ。お父さんやお母さんに話を聞いてみるのもいいね。

 「ミミズがいなければ人間は滅亡への道を進んでいくことになるのである。」というのは、ドキッとする言葉だね。小さなミミズの話から、人類の滅亡という大きな話に持って行けたのはすごい。ここは、「ミミズがいなければ」と限定しないで、「ミミズのような小さなものにも重要な役割がある。自然界に存在するものは、その役割を理解し、大切にしなければ人間に大きなしっぺ返しが来るかもしれない。」と、一般化して書くとさらに良くなるよ

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