国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   町から市に   いよち

町から市に
                                  長谷川 真樹
 僕の住む滋賀県甲南町は二年後には,近くの三つの町と合併し新しく市となる。市の名前や,学校の区域がどうなるかが今検討されている。僕は名前を考えようとしても,冗談半分で「NEC」と言って大声で笑ったことが頭に残って,ほかのことが考えられなかった。信楽町に住む人たちは,陶器の信楽焼で有名なこの名前を市になっても使ってほしいと訴えているらしい。僕は,確かに信楽市にすると,全国的に注目を浴びるかもしれない。でも,慣れ親しんだ甲南町の名前がなくなるとなんだかさびしい。これは,僕だけが思っていることだけではなく,他の町民達もそう思っているのだろう。そうなると一体どうすればいいだろうか?
 合併する事によって、JR草津線は複線にならないだろうか。今の草津線は単線で一本乗り遅れると一時間もまたないといけない。そんな不便な今の状況を改善してくれなければならない。
 合併して生活が大変よくなるならいいのだが,別に合併しても何も起こらないのだったら,今のままでいいのではないだろうか。

   講評   yue

真樹くん、こんにちは。真樹くんの住んでいる町では、合併によって出てくる新しい問題や、すんでいる人たちの不安などを解決するために、いろいろと検討されているのですね。合併によって便利になることもきっとあるのだろうと思いますが、真樹くんも書いているように、慣れ親しんだ町の名前が消えてしまうのはやはり、さびしいものですね。

☆「僕は名前を考えようとしても」→甲南町、それからあとに出てくる信楽町だけではなく、他の二つの町の名前もぜひ、書いておいてください。そうすることで、どうして「NEC」で大笑いしたのかが、読んでいる人にわかりやすくなりますよ!
☆「合併することによって〜複線ならないだろうか」→これは、真樹くんが、合併によって便利になってくれるといいなあ、と期待していることですね。その前で、「名前がなくなるとさびしい」と、合併で失われてしまうものがあるという、マイナス面のことを書いているので、この「便利になる」というプラス面は、もっと大きな期待をこめた文章にしてみましょう。はっきりと、「でも、合併して市になることによって、よくなることもあるはずだと思う」という感じに、自分の意見を述べておくのもいいと思います。
☆まとめの段落では、「今のままでいいのではないだろうか」というふうにまとめていますね。これはつまり、真樹くんは合併にどちらかというと、反対だということかな?字数にまだ余裕がありますから、いつ、合併のことを知ったのか、そしてはじめてそれを知ったとき、真樹くんはどんな気持ちになったのか、そのあと気持ちはどういうふうに変化していったのか、など、話の流れを細かく、説明して書いてみましょう。前半にそういったことを書くと、真樹くんのまとめの意見に、読んでいる人が納得できる説得力をもたせることができます。やってみてくださいね!
●「僕は,確かに信楽市にすると,全国的に注目を浴びるかもしれない。でも,慣れ親しんだ甲南町の名前がなくなるとなんだかさびしい。」→「僕は〜」で始まっている部分なので、「〜と思う(思っている)」でまとめるようにしましょう。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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