国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日3330 今日839 合計6735
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   わたくしは冬の秋田が   かず

 秋田のもう一つ楽しいことに「かまくら」という行事がある。雪国のこの地方ではこどもたちが、雪で大きな山をを作りその中をくりぬいて、ちょうど雪の家のようなのようなものをこしらえる。
 私には、父の実家と母の実家がある。父の実家は山口県で、夏は海がすぐそばにあり、暑いけれど泳ぎたい時に泳げる。波がなくて海がきれいだ。また、セミがウジャウジャいて、朝の4時頃から夜の8時頃まで泣いている。私は山口に行くと、「おー、ないているな。」と思う。でも1回もいやになったりはしない。セミが留まっている木を揺すればおしっこのシャワーが降る。冬は雪もほとんど降らないし、気温は東京と比べたら少し暖かい。母の実家は父の実家とは気候が正反対の岩手県だ。夏は涼しくて冷房なしでも寝られる。冬はかまくらを作ったり、雪だるまを作ったことがある。私が幼稚園の時、1回だけ小岩井牧場の雪祭りに行ったことがある。かまくらや雪で作った城とかがあった。かまくらの中では焼き肉をこたつに入りながら食べた。私はかまくらが壊れないか心配だった。でも母が水をかけてわざと凍らしているから壊れる心配はないと言っていたので安心した。私もかまくらを3回作ったことがある。1回目は東京で作った。ひざぐらいまで降っていたので、私と父と弟で立ち入り禁止の駐車場に最初は、「無理だろう」と思ってコツコツとやっていたが、いつの間にかまくらが出来ていた。なぜかというと父がワッセ、ワッセと1番頑張っていたからだ。出来上がって私は少ししか手伝っていないが、
「ふー、疲れたー。」
と言った。そしてかまくらの中でお茶を飲んだりして楽しかった。2回目は岩手で作った。おじいちゃんとおばあちゃんがたくさん雪を集めてくれたので、簡単に大きいかまくらが出来た。その中にはみかんを入れたりした。3回目も岩手で作った。そのときは私だけで作った。最後までは作られなかったので、おじいちゃんに頼んでスプレーでストラックアウトをした。
 私は母の実家が岩手で父の実家が山口県で良かったと思う。雪国では雪を利用して人を呼んで楽しませる。夏の山口はきれいな海を利用して人を集めている。それぞれの風土を利用して生活していることがわかった。

   講評   nara

 和君は、岩手の冬がお気に入りみたいだね。かまくらの中で焼き肉をしたり、もちを焼いたりしても、なぜかまくらは溶けないのか? この作文でそのナゾが解けた! その土地の人にとっては当たり前のことだけれど、別の地方の人間にはわからないことが多い。これが地方文化の特徴だね。和君もお父さんも、岩手の文化を楽しんでいるところがいい。自分の慣れ親しんだものと違う文化には、なかなか入り込めなかったりするけれど、こうやって飛びこんでみることで楽しさやその土地の特徴も理解できるのだからね。
 これは、日本の中だけでなく、外国の文化についても、同じことが言えると思うよ。「ヘンなの」「自分には合わない」と初めから思い込まない方が、たくさんの楽しみを味わえそうだ。
 まとめもがんばったね。「……よかった。」だけでなく、どんなことがわかったのかまで入れたことで、ぐっと内容が深まったね。もしかしたら、山口の人たちは「都会から遠くて不便だなぁ。」と思っているかもしれないけれど、だからこそ、きれいな海が残っている。雪国の人たちもそう。その一方で、その土地のことを誇りに思っている。地方の文化というのは、たいへんな状況でもそれを受け入れて力強く生きているところに生まれてくるのだね。
 惜しい! 【題材】のキーワードが抜けていたよ。かまくらを作ったときの話に、「以前・前に……」を入れておけばよかったね。
 「虫がなく」は「泣く」ではなく「鳴く」だね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)