低学年から学力の基礎を作る
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   競争して強くなる!   rainbow

貨幣を通しての商品交換が限られていた時、人々は生活に必要なものを自分の手で作り育て、生産そのものが人生であり、消費はやむをえなかった。しかし、資本主義が発達すると、労働と引き換えに賃金を受け取るようになり、生活に必要なものは、その賃金で商品として購入しなければならなくなり、労働はやむをえずするもので、消費の中にこそ人生があるという考えが生まれるようになった。今では、すべてが貨幣価値で評価されている。
同じことが学校でも見られる。先生は生徒をテストの点数で評価する。たとえ、その子が「できる子」より何倍、何十倍も努力していても、結果的には点数の良い子を評価している。それが原因か、今や、定期テストは生徒の嫌がる行事の一つだ。
しかし、だからといって平等に評価するためにテストをなくすわけにはいかない。人間は常に競争意識を持っていなければ、ダメになってしまう。自分なりの目標を立てたり、「アイツにだけは負けたくない」というようなプライド、ライバル意識が人間を強くさせる。もしテストを失くしてしまえば、学習意欲の低下、学力の低下にもつながり、生徒を人間をもダメにしてしまう恐れがある。
例にしたようなことがもし、実際に社会に起きてしまったら、日本の社会が、世界の社会全体がダメになってしまうのではないだろうか。それを防ぐため、競争意識を保つためにも、資本主義は現代の社会にはかかせないものである。しかし、競争意識だけを考えて生活していると、視野はどんどん狭くなるばかりだ。これからの社会に必要とされている心の豊かさを実現させるためには、競争意識を導入しての、人生への目標に向かって自分を深めていくことが大切である。

   講評   nara

 資本主義は、数値による価値判断だという考え方は、納得できたかな? 数値の多寡が優劣の判断材料になり、それを競う。これは、ものの値段だけでなく、テストの点数なども同様だととらえられるね。
 確かに、競争することによって、より高い段階を目指し、そのことによって、持てる力を伸ばしてきたという点はプラスだね。では、どうして、このプラスの面があまり表に出ず、競うことのマイナスの方が強調されるのだろう? 学生がテストを嫌うのはどうしてかな?
 「平等に評価する」ことが、果たして実践されているのだろうか。これは、テストだけでなく、社会のシステムについても考えてみる必要がありそうだね。平等というと、望む人には等しくチャンスがある(与えられる)はずだけれど、実際はどうだろう。持てる人にはより多くのチャンスがあり、そうでない人にはチャンスそのものが与えられないということはないかな? 競争が競争として成立するための前提条件が揺らいでいるのではないか、と考えてみよう。
 課題フォルダにある各項目のキーワードを盛り込もう。例えば、【主題】のキーワードは「ではなく」だ。「○○とは……ではなく〜だ(である)。」という文を作ってみよう。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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