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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   詩的な言葉   ITI

詩的な言葉
 ことばというのはあるようでないもの、存在しながら、存在していないような、何か透明な何かになっているという感じがする。私たちのことばについての認識は、ふつう実用的な働きのほうに大変かたよっていて、もう一つの詩的な働きのほうは忘れがちです。普通の人が、日常的な経験を日常的なことばで表現して満足しているのに対して「詩人」と呼ばれるような人たちは、日常的な経験を超える経験をもっているでしょう。僕もたしかに詩的な働きの方は、忘れがちだと思う。                   
 第一の理由に、普通にしゃべっている時が挙げられる。普通にしゃべっている時は、詩的なことばは、なかなか出てこない。それは、本文にもあるように、「日常的な経験を超える経験をことばで表そうとする」ものが、「詩的なことば」だからであると思う。例えば、去年、アメリカのマッハッタンで、テロ事件が起きた。その時ちょうど貿易センタービルの近くにいた人が、その時の感想を書くことになれば、それは詩的なことばによってかかれていると思う。それは、テロという普通の人で経験すること以上の経験について書いているからだ。                
 第二の理由に、最近のことばがあると思う、5.2週の長文にあるように、『「つぼみふくらむ」 「ちらほら咲き」 「八分咲 き」 「散り始め」 「落下盛ん」 「散りはて」。花便りのことばも、微小感覚を表し分けて、まことに風情に富んでいる。』とあるように、日本語には、詩的なことばが多いと思う。しかし、最近は余りそのようなことばは使わなくなったと思う。そしてそのような詩的なことばを使わなくなったので、忘れがちになっていたのだと、僕は思う。                       
 確かに、詩的なことばを忘れていない!という人もいるかもしれないが、無意識にしゃべっている時などは、全く忘れているだろうと思う。しかし、詩的なことばがいくら忘れがちであるといっても、「トランプが生きているのは、それが実際に使われている時である。」という名言があるように、詩的なことばは、いくらそのことばが良くても使わないと意味がないのでこれからは、少しでもそういうことを意識すればいいと思った。

   講評   yuta

これはいい意見文だね。意見も理由も、なるほどと思わせる説得力があります。
 詩的な言葉について、「忘れがちだ」という意見。そのとおりだね。その理由が二つともピタリと当てはまっていて気持ちがいいです。
 第一の理由では、アメリカのテロ事件を例に挙げて、うまく説明したね。事件を体験した人たちの言葉は、詩人のように計算され、洗練されたものではないけれど、私たちの胸を打ちます。命からがら助かった人、家族や友人を亡くした人たちのインタビューを聞いて、涙があふれてきたことを思い出しました。
 第二の理由では、ナイスな長文を思い出したよね。それを「最近はあまり詩的な言葉を使わなくなった」と、意見に沿って引用することができていて、とてもいいね。
 結びの意見もバッチリ。日本語には、ステキな言葉がたくさんあるんだから、使わなくちゃもったいないね。
「字数」と「たとえの表現」がおしかったね。
最後の文の「詩的なことばがいくら忘れがちであるといっても、」は、カットしてすっきりしたほうがいいね。
          

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