創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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古典と流行 しっぽ
古典とは、古い素材を使ったもののことで、決して古いものということではない。古典は、時代の激しい移り変わりを乗り越えてきたので、いいものが多い。けれど、流行のものものよい。今自分たちが追いかけているものが題材なので、楽しいし、興味を持つことができる。
古典とは一体なにが良いのだろう。私は最近、古い時代に書かれた外国文学を読んだ。私はいつも、最近かかれた日本文学ばかり読むので、とても新鮮だった。最近書かれた日本の本は、お決まりのように、最後には泣かされて、「あー良かった。」と思うものが多いが、その外国文学は全く違った。感動して泣いてしまうことはないけれど、心にじーんとくるものがあった。題材が古いので、物事を抽象していることが多く、ためになるのだ。
一方、流行のものはどうだろうか。流行のものはものすごく人気が出る。やはり、私たちの心をうまく捉えているので、興味を持てる題材が多い。私は色々なことを知りたいお年頃(笑)なので、母に新聞の文化面を毎日切り抜いてもらい、読んでいる。初めは、母が強制的に「読め!」と言ったので、仕方なく読んでいたが、最近はその新聞記事を読むのが楽しくなってきた。普段、社会のことを知る機会があまりないので、新聞記事を読むと今何が起こっているのか知ることができる。また、そのことに関する、他人の意見も読めるので、それとはまた違った、あるいは同じ自分の意見を持つことができる。昔話に、『小人のくつや』という話がある。小人が作った靴がとても評判となり、店にたくさんの人たちが集まるという話だ。流行ばかり追いかけていると、ただ流されてしまってダメになることもあるが、流行を大切にしていると、このように良いこともあるかもしれない。
古いものも、流行のものも、それぞれ良いところをたくさん持っている。確かに、どちらかというと、流行のものよりも、昔から良いとされているもののほうが、一般的に、ためになるからと勧められる。けれど、一番大切なことは、流行ものにしろ、古いものにしろ、自分に最も合ったものをきちんと選ぶ事だと思う。他人と自分とは考え方が違うので、みんなが良いと思うものを自分が良いと認めるとは限らない。だから、誰に言われたのでもなく、自分が一番いいと思ったものを心に残しておくことが大切なことだと思う。
講評 jun
1000字には及ばなかったもののボリュームたっぷり。内容的にも充実したものが書けたね。
古典の良さ、流行のものの良さ、それぞれについての意見を書いてくれましたが、実例がすぐに見つかるところが志帆ちゃんのすばらしいところ。古典については最近読んだ外国文学の話を、流行のものについては毎日読んでいる新聞の文化面の話を挙げることができました。
古い時代に書かれた外国文学とは一体何を読んだのかなあ。時代が変わっても長いこと読み継がれてきた古典には共感できるところが多いよね。
お母さんの勧めで(強制で?)読み始めた新聞の文化面は、今では志帆ちゃんの楽しみになっているのね。今を生きる私たちにとって今という時代を知ることはとても大切なことですね。ヒントを参考に昔話の例も挙げることができたね。
総合化の主題もうまくまとめました。その対象が何であれ、主体的に選び、心に残しておくことができたらいいですね。
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