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　　　だいじなだいじな宝物　　　スマイリー

「わぁ、かわいいね！」
　私の宝物をもらったときのことです。この宝物はいとこの学君からもらった人形のミミちゃんです。私が２歳のころもらったとおかあさんに聞いています。私はもらった時のことを全然覚えていません。でもとっても喜んでいたことだけはずっと心に残っています。今、ミミちゃんは押入れにはいっています。でも時々出して遊んでいます。小さいときは(2年の頃くらい）は一緒にねていました。その頃は寝るのがとても楽しみでした。私はベットに入るといつも同じ遊びをしていました。幼稚園ごっこみたいなものです。私が先生になってみんな(人形たち）と遊んでいるのです。わたるも仲間にはいりました。お母さんはミミちゃんに洋服を作ってくれました。でも今はゴムが取れてでろでろになってしまいました。でも、それは私がたくさん遊んだからだと思います。たくさん遊んでゴムが取れたのだからお母さんも多分いい気持ちだと思います。ミミちゃんは私に物の大切さを教えてくれました。ぼろぼろになっても大切に使えばその分私にはいい心が生まれていくこと。大切に使えばずっと使えること。それは私の心に足りないものでした。でも今はあまってしまうほどあります。今、ミミちゃんの体はだんだんよごれてきています。でも心は暖かいと思います。
　もう一つ私には宝物があります。それは写真がはさんであるカードです。虹の郷で撮りました。私とお母さんがうつっています。わたるが撮ってくれました。わたるにとってははじめて撮った写真です。私はおかあさんと二人っきりの写真ははじめてでした。虹の郷に行ったのもはじめてでした。こんなはじめてだらけの写真だからこそよけいに大切なのだと思います。この写真にはいろいろな気持ちが入っています。はじめてだらけの緊張している気持ち。虹の郷の楽しかったという思い．．．。このカードへの私の思いは誰にも負けません。それは私もどうしてだかわかりません。でもふしぎなくらい私はこのカードが大好きです。まるで自分じゃないみたいに。私はどんな時でもこのカードを手放したくはありません。このカードのためにけがをしてしまっても手放したくはありません。骨折したって...。そんなになぜカードを大切するのか分かってきました。それはもう一生こない貴重な時間が示されているからだと思います。虹の郷に行ったあの年のあの日、あの時間は一生きません。そんな大切な、貴重な時間がこのカードに示されているからです。
　私の、だいじなだいじな宝物。これからもずっとずっと一緒にすごしていく宝物。これからずっとずっと手放さない。大切な私の宝物だから。

　　　講評　　　jun

　これもまたすばらしいい作文になりました。早くも清書候補です。
　スマイリーさんが大事にしている二つの宝物を紹介してくれましたね。それぞれについてその宝物にまつわるエピソードを書いたところがいいですよ。どちらもいい話ですね。
　ミミちゃんは、スマイリーさんの心に足りなかったことを教えてくれたのね。それを素直に受け止めることのできたスマイリーさんもすばらしいと思いますよ。
　スマイリーさんが虹の郷で撮った写真のカードをどんなに大切にしているかもよくわかりました。この一枚のカードにはいろいろな人の思いがこめられているのですね。航君にとっては初めて自分で撮った写真。スマイリーさんにとってはお母さんと二人きりで写った初めての写真。そして虹の郷での楽しい思い出。いろいろな思いが集約されたカードだからこそ、スマイリーさんにとっては何物にもかえられない宝物なのね。
　結びの段落もうまくまとめました。これからもスマイリーさんと一緒に時を過ごしていく宝物。ずっと大切にしてね。

☆キーワードもすべて入って、字数もたっぷり。
　作文テストは文句なしの合格です。おめでとう！(^o^)丿