創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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大人気!ハヤシライス! PINPA
「うーん、いいにおい。おなかすいたなー。」
私たちは、今、山のてっぺんで「ハヤシライス」を気合を入れて作っています。しかし、ただの「ハヤシライス」ではない。なぜなら、このハヤシライスは野外料理なのだ。だから、普通より絶品だ。それに、なぜ気合を入れているかというと今日はな、なんと『料理コンテスト』なのだ。
私たち女の子は料理をいためたり煮たりするいわいるコックさんだ。男の子たちは火を育てる係りだ。
私は手早く野菜をいためた。前に固い物からいためなさいと聞いたような気がしたので私はまず初めににんじんを入れた。そして、ドンドン野菜をおなべの中に入れていためた。
すると、いきなり私めがけてロケットのように火花が飛んできた。私は幸いよけたが大変びっくりした。男の子たちの方にはしょっちゅう火花が飛んできたがあまり女の子のように気にしていなかった。
そして、これを入れなきゃハヤシライスではないというものを入れた。もちろん、それはハヤシライスのルーだ。粉末のルーだったのでおなべにドバーッと入らないように4人みんなで協力した。ルーを入れるのに2人。おなべをおさえるのに1人。混ぜるのに1人だ。私は混ぜる係りをした。私は固まらないように大きくぐるぐるとおたまで回した。
そして、私たち1班の隠し味!それは、チーズandバターだ。バターは袋から出す時にべたべたで気持ちが悪かった。チーズとバターは固まっていたがおなべに入れてみると見る見るうちに解けた。まるで、魔法のようだ。
そして、隠し味も入れたところでぐるぐるおたまを回した。すると、ハヤシライスのいいにおいが立ち込めた。火花なんかもぅへっちゃらだと思ったほどだ。
そして、ハヤシライスと一緒に食べるご飯はもぅとなりできていた。私は、飯ごうのふたが下になるように新聞紙の上に置いた。そして、他の新聞紙で飯ごうをこすった。すると、飯ごうに着いた墨が取れるのだ。リーダーが前熱いうちにこすればきれいに取れるといったのでみんな一生延命こすった。
そして、ついに試食タイム。
「いただきまーす。」
まず、やっぱり自分のところのハヤシライスを食べた。
「うっーうん。おいしー。」
叫びたくなるほどおいしかった。こんなにおいしいハヤシライスを食べるのは初めてだ。
この料理コンテストはハヤシライス、カレー、シチューの中から選んで作るのだ。そして、自分の班以外でおいしいと思った班の飯ごうにおはしを1本入れて投票するのだ。
私は、まず仲良しの友達がいる4班の同じくハヤシライスを食べた。ここの班も隠し味を入れたといったので何かと聞いてみると
「バターとチーズ。」
と答えたのだ。まったく同じことに私はびっくりした。そして、ここのハヤシライスを食べると私たちの班とはまたちょっと違う味でおいしかった。
そして、今度は4班の近くにあった7班のカレーを食べに行った。
「パク。」
んっ。なんだこれ。まずーい。これを食べたとたんこの言葉が頭の中をぐるぐる回り始めた。
そこに私の班のリーダーが通りかかった。
「ねぇねぇ、どこの班に投票した?」
すると、リーダーは
「7班のカレーだよ。」
と言った。私は7班がおいしいと思う人もいるんだと思った。
私は、今度は食べる方ではなく投票のおはしを見ることにした。すると、6班のカレーが今のところトップ。私は食べるのをやめて後残りわずかのハヤシライスをすくって配った。そして、最後の1口をあげたところで6班のおはしを見ようとしたその時・・・
終わりの合図がかかった。私たちは飯ごうを前に持っていった。
「結果発表!」
私はドキドキしながら結果を待った。
「優勝は1班のハヤシライスです!」
「ヤッター!ヤッター!」
「優勝だ!」
私たちは跳んだりはねたりして優勝を喜んだ。
4班では同じ材料で同じ料理で同じ作り方なのに味は全然味が違うかった。リーダーはおいしいと思っても私はまずいなと思った7班のカレー。これをきっかけに分かったことが2つある。それは、同じことをやっても結果が同じとは限らないということだ。だから、同じことでも何事も丁寧にやれべすべてうまくいくということが分かった。2つ目は人によって違うところがあるということだ。だから、自分の個性を大事にすると言うことが分かった。
講評 mako
野外料理ですぐに思いつくのは、バーベキューやカレーです。ハヤシライスもいいね(^^)私、大好きです。でもチーズを入れるといいなんて知らなかった。いつも市販のルーで簡単に作るので(^^ゞ
今度やってみよう! 飯ごうで炊いたごはんがまたおいしいんだよね♪
最後のわかったことがとてもいいです。同じ材料で同じハヤシライスを作っても味が違う。あたりまえのことかもしれないけれど、微妙(びみょう)な配分の違いや作業の丁寧さなどで違いが生じてしまうことに気づくことは大事なことね。もうひとつ、人によって感じ方が違うということ。これも本当に大事なこと。そのことに気づいてはじめて、おたがいの個性を認め合っていくことができると思うのです。
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