低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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言葉の力 いふめ
私たちは、「手を上げよう」と思えば手が上げられます。手を上げるためには、たくさんの筋肉の複雑な収縮が必要ですが、それについては、私たちはなにも知らないのに、手が上げられるのはなぜでしょうか。まず、実際に手を上げた経験があって、それと「手を上げる」ということばと結びつきます。そうすると、「手を上げよう」と思うと、以前に手を上げたときの脳機能が無意識のうちにはたらいて、ひとりでに手が上がるのです。このような現象を随意運動といいますが、要するに「手を上げよう」という目標に向かって脳がひとりでにはたらくのです。
確かに言葉には大きな力を持っている。スポーツなどは言葉だけでも言われると分かることが多い。例えば、卓球で自分ではしっかりスマッシュをしているつもりでも、
なかなか入らない時がある。そんなとき先生に「手を最後までしっかり振る」などということを言われると意外と入るものである。また、昔話の桃太郎で桃太郎は鬼を退治しに行くときに、もしも桃太郎が鬼を退治できるかという不安があったらだれも桃太郎についていかないと思う。僕はやったことはないがピアノやバイオリンも一人でやると全然出来なさそうだけど、教えてもらうとみんな出来ている。やはり言葉の力はすごいと思う。僕はリコーダーもあまりうまくはふけないからバイオリンなんか夢のまた夢だ。(笑い)
しかし、逆にそれが歯止めをかけてしまうかもしれない。本当は出来るものをまだあまり成功してないから出来ないと思い込む。そうすると言葉が逆効果になり、余計に出来なくなってしまう。バスケをやるときシュートが「入らない」と思うと本当に入らなくなってしまう。つまり、人間の言葉というものは良いほうにも悪いほうにでも自己暗示が出来てしまう。
確かに言葉はすごい。良いほうにも悪いほうにもとらえることが出来る。しかし、大切なのはその言葉で自分がどう感じたかである。人間は言葉によって色々と変わっていくものだ。その言葉をどう感じるのもその人次第だ。「短所をなくすいちばんのよい方法は、今ある長所をのばすことである」という名言がある。人間がどんどん長所が伸びていけばそれだけ短所が少なくなる。バスケのときだって「入らない」より「入る」のほうがいいし、入ったときがもっとうれしくなる。大切なのは小さいもの、一つ一つの積み重ねである。そうするとどんなものも成功するようになってくる。
講評 jun
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