創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
物の味 ビーバー
「うげっ!」
生まれて初めてすりおろしわさび(醤油なし)を食べたのは、五歳の時だった。最初はふざけ半分だったが、いざ食べてみると辛くて辛くてしょうがなかった。この辛さはたまらなかった。
「ふえーーん!」
と、とうとう泣き出してしまった。あのわさびの味は、はっきりとは残っていないが、半分以上覚えている。
前に、生米を食べたことがある。これもふざけ半分でやったが、なんという固さか。歯ぎしりしても砕けない。これでは「ゴマメの歯ぎしり」状態だ。さらに、ものすごく微妙にしか味がない。ほとんど味がない、といってもいいくらいだった。
四年生の時、真鶴へ行った。その時、サボテンランドに行った。その時に、生のアロエを食べさせてもらった。その時の味覚はっきり覚えている。その前に名産のアロエアイスを食べた影響で、甘いと思っていたが、涙が出そうなくらい苦かった。その後、舌が乾いて、お茶を飲んだ。
一年生の時、初めてリンゴジャムパンを食べた。その時は何事もなく食べていた。しかし、突然まずくなった。もう、その時から、一生食べないぞ!、と思った。もう今ではうっていない。よほど人気がなかったのだろう。ぼくとしては、「嬉しい」が九割九部九厘九毛で、「イヤだな」が一毛だ。
まずいとも言いきれないまずい物がある。それは、桜餅の葉だ。葉をかじったとたん、うえっ!と思った。口の中に、苦い味が漂った。口なおしに、お茶を飲んだ。さすがのお茶でも、一回ではなおせなかった。しつこい味だ、と思った。五回飲んで、やっとなおった。世の中には、味のしつこい物はある、ということが分かった。まるで電池が長持ちする並列つなぎみたいだった。
最後に、おいしかった物を紹介する。それは、給食によく出る鯖を焼いた物だ。特に、皮がおいしい。なぜなら、脂がよく乗っているからだ。みんなはよく皮をよく残すが、ぼくの場合は、皮も全部食べる。
世界には、おいしい物とまずい物がそれぞれあるということがよくわかった。
講評 jun
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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